(最終更新日:2025年1月2日)
オランダと言えばチューリップ。
春のオランダにチューリップを目的に旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、「オランダって、チューリップ以外に何を観ればいいの?」という声を聞くこともしばしば……。
この記事ではこの疑問を解決すべく、1泊2日でチューリップとオランダの首都アムステルダムを満喫する観光プランを紹介します。
- オランダ観光のベストシーズンは?
- フラワーパレードの週末は激混みするので注意!
- キューケンホフはバスのコンビチケットがおすすめ!
- オランダの公共交通機関事情
- 観光プラン1日目
- 観光プラン2日目
- おわりに
オランダ観光のベストシーズンは?
チューリップ公園ことKeukenhof(キューケンホフ)が開園するのは年間たった2ヵ月のみ。
キューケンホフは毎年、3月下旬から5月上旬の間だけオープンします。
この2ヵ月間がオランダのベストシーズンと言っても過言ではありません。
その年の気候によって若干の時期のズレはありますが、
- キューケンホフの周りにあるお花畑の絨毯も楽しみたい人は4月上旬~中旬(これより後だと出荷のために収穫済みのことが多いです)
- とにかくチューリップが満開のキューケンホフを楽しみたい人は4月下旬~5月上旬
を目指すと良いでしょう。
しかし、キューケンホフ公園内は常に何かしらのお花が咲いているように管理されているため、どの時期に行っても楽しめます。
開園期間前半は屋外のチューリップはまだ満開ではありませんが、水仙やヒヤシンスがとても美しいです。
また、温室内で栽培されている様々な珍しい品種のチューリップを鑑賞することが出来ます。
開園期間後半だと、この温室内の珍しいチューリップたちは枯れて撤去されているものが多く、屋外で満開になったチューリップを中心に鑑賞を楽しむことになります。
この頃は水仙やヒヤシンスは枯れていることがほとんどです。
3月下旬から5月上旬のオランダはまだまだ冬のように寒く、厚手のコートが必要な日もしばしば。
暖かい格好をしておでかけください。
フラワーパレードの週末は激混みするので注意!
オランダでは毎年この時期にフラワーパレードが行われます。
特別感がある華やかなイベントなのですが、フラワーパレードの週末はキューケンホフ公園が一番込み合います。
2025年は4月12日にフラワーパレードが開催されます。
この日は交通制限があり、キューケンホフにバスで行ける時間帯が早朝と夕方のみになるため注意が必要です。
フラワーパレードを目的にオランダを訪れる場合は問題ありませんが、キューケンホフだけを目当てにオランダに来られる場合は、4月11~13日は避けることをおすすめします。
キューケンホフはバスのコンビチケットがおすすめ!
おすすめはキューケンホフへ向かうバスの往復料金と入場料がセットになったコンビチケットです。
車や自転車がある場合は公園まで自力で行けますが、観光でオランダを訪れる場合はバスを利用するのが一番スムーズ。
私が特におすすめしたいのは、スキポール空港発着のバスコンビチケット!
飛行機を降りてすぐにキューケンホフに向かうことが出来ますし、駐車場や駐輪場のことを気にしなくていいのが楽ちんです。(後述しますが、空港で荷物を預けることが出来ます。)
また、アムステルダム市内からキューケンホフに向かう場合は、RAIという駅にバスが発着しています。
以前は当日券を会場で直接買って入場することも可能でしたが、ここ数年はオンラインでの事前購入が主流です。
また、近年はチケット完売の日が多いため、早めにチケットを購入することをおすすめします。
チケット購入はキューケンホフ公式ウェブサイトから→ https://keukenhof.nl/en/
オランダの公共交通機関事情
2023年からオランダの電車は全土で非接触決済での乗車が可能になりました。
非接触決済に対応しているクレジットカードやデビットカードがあれば、切符を買わなくても改札にタッチするだけで電車に乗ることが可能です。
また、アムステルダム市内もトラム、メトロ(地下鉄)、バスが非接触決済での乗車に対応しています。
非接触決済に対応しているクレジットカードやデビットカードを所持していない場合、券売機で切符を買うか、アプリで乗車券を購入します。
電車とメトロの場合、券売機が駅に設置されているのでチケットを簡単に買うことが出来ます。
しかし、トラムやバスの場合、券売機が近くにないことが多いので注意が必要です。
その場合は、乗車前にアプリでチケットを購入しましょう↓
iOS
Android
オランダにも日本のSuicaやPASMOに当たるカードがあるのですが、仕組みが複雑なのと観光で数日滞在するだけだと損をするパターンが多いため、あまりおすすめしません。
オランダ観光の際は、出来る限り非接触決済対応のクレジットカードやデビットカードを用意することをおすすめします。
観光プラン1日目
さて、ここからは具体的な観光プランをご紹介します。
前述したコンビチケットを使ってキューケンホフ公園でチューリップを満喫しつつ、オランダらしい体験をなるべくたくさん出来るようにプランを組みました。
本プランは、1泊2日、1日目の午前中に飛行機か電車でスキポール空港に到着し、2日目の夕方にアムステルダムを発つことを想定しています。
オランダ旅行の参考になれば幸いです。
スキポール空港で手荷物を預ける
空港に到着したら、キューケンホフ公園に向かう前に荷物を預けましょう。
スキポール空港の地下には、24時間営業のラゲージストレージがあります。
料金は一日€9。
キューケンホフ公園にもコインロッカーはありますが、混雑していることが多いため、スキポール空港で荷物を預けてしまうのがおすすめです。
HEMA オランダの絶品ソーセージ ロークヴォルストで軽食
荷物を預けたら、オランダ名物で軽くお腹を満たしましょう。
オランダのソーセージといえば、rookworst(ロークヴォルスト)。
ボリューム満点で皮がパリパリの肉汁たっぷりジューシーなソーセージです。
空港の一階、電車乗り場の近くにあるHEMAというフードスタンドは、このロークヴォルストのホットドッグが名物。
メニュー名はbroodje rookworkst(ブローチェロークヴォルスト)。
長い名称ですが、頑張って注文しましょう・・・ホットドッグと言うと別の商品が出てくるのでご注意を!
飲み物に写真右の甘~いアイスコーヒーwithホイップクリームを注文するのもおすすめ。
どこぞのコーヒー●ラペチーノより美味しいです。笑
スキポール空港HEMAの地図→ Schiphol | Airport maps
キューケンホフ(チューリップ公園)を楽しむ
お腹が満たされたら、コンビチケットを利用してバスでキューケンホフ公園へ向かいます。
バス停は空港1階の屋外にあり、キューケンホフ公園行きのバス停はわかりやすく案内が出ているので見つけやすいと思います。
空港からキューケンホフは、バスで30~50分程。
その日の道路の混雑状況により所要時間が変わるので、余裕を持ってチケットのスロットを予約することをおすすめします。
キューケンホフ公園は、早足でも全て観て回るのに大体2時間はかかります。
ゆっくり観て回ると4時間ほど。
年に2ヵ月しかオープンしないのに、かなり巨大な公園です。
園内にはオランダ名物ストロープワッフルやフライドポテトを販売するフードスタンドや、座って食事をとれる屋内のカフェもいくつかあります。
ホテルにチェックイン後、アムステルダムの街をお散歩
バスでスキポール空港に戻り荷物を受け取り、一度ホテルにチェックイン。
少し休んだらアムステルダムの街へ繰り出しましょう。
いくつかおすすめのエリアを紹介します。
アムステルダムらしい町並みを楽しみながらショッピングを楽しむなら、ナインストリートと呼ばれる9つのショッピングストリートが連なるエリアがおすすめ。
お酒がお好きな方におすすめしたいのは、オランダの地酒Jeneverが楽しめるこちらのお店。
晩ご飯の前に軽く一杯いかがですか?要チェックです!
アムステルダムの中心部はダム広場。
王宮もあるので、写真撮影をする観光客でにぎわっています。
周りにはショッピングモールやデパートもあるので、お買い物にもおすすめ。
オランダ料理を堪能
晩ご飯にオランダ料理を楽しみましょう。
おすすめのオランダ料理レストランを別の記事で消化しておりますので、ぜひご覧ください↓
私のおすすめはスタンポットというオランダ料理。
野菜を混ぜ込んだマッシュポテトのような煮込み料理なのですが、ホッとする優しい味で落ち着きます。
夜のアムステルダムを散策
お腹がいっぱいになったところで夜のアムステルダムを散策してみましょう。
アムステルダムと言えば飾り窓地区が有名ですよね。
近年のアムステルダムの飾り窓地区は、飾り窓としての機能より実際には観光地としての役割の方が大きいです。
アムステルダムらしい町並みを味わいつつ他の国ではなかなか味わえない独特な雰囲気がありますので、日が落ちて暗くなってから行ってみてください。
写真撮影は厳禁なので、ご注意を。
食後のデザートにアップルケーキを食べるのもおすすめです。
アップルケーキはオランダ名物の一つ。
ケーキが隠れんばかりの量のホイップクリームがポイント。
ホイップクリームは甘さ控えめなので、見た目に反して意外とぺろりと食べられてしまいます。
飲み物にフレッシュミントティーを注文すれば、オランダらしさ満点です!
アムステルダムでアップルケーキが一番有名なお店はこちら、Winkel 43。
昼下がりに行くと大混雑していますが、夜は割と空いているので並ばなくてもすぐに座れることが多いです。
ビール好きの人におすすめしたいのは、こちらのビアバー。
とにかくたくさんの銘柄を楽しむことが出来るので、ビール好きにはたまらない空間です。
観光プラン2日目
オランダ観光2日目は、アムステルダムでブランチを食べたあとに3つのコースを用意しました。
風車コース、ミュージアムコース、ミッフィーコースです。
お好みのコースをお選びください。
1泊2日以上の場合、次の日に別のコースを組み込んでも良いですね!
オランダのパンケーキ パンネクックでブランチ
オランダのパンケーキはパンネクックと呼ばれ、家庭でもレストランでも食される広く馴染みのある料理です。
日本のパンケーキとは異なり、クレープのように薄くて具沢山でボリューム満点なのが特徴。
フルーツやチョコレートなどがのっている甘いものだけでなく、チーズやハム、玉ねぎなどを一緒に焼き上げたご飯パンケーキもあります。
オランダでの朝ごはん/ブランチに、定番のパンネクックはいかがですか?
おすすめのお店を2店舗紹介します。
The Pancake Bakeryは、アムステルダムで一番有名なパンネクック屋さん。
観光客がひっきりなしに訪れるので行列が絶えませんが、店内がとても広いので回転が早いです。
店内にメリーゴーランドがあることで有名なDe Carrousel Pannekoekenもアムステルダムで大人気です。
ザーンセスカンスの風車コース
オランダといえば、風車!
アムステルダム中央駅から30分程の場所にたくさんのかわいい風車を無料で見学できるスポットがあります。
それがZaanse Schans(ザーンセスカンス)。
風車だけでなく、木靴やチーズのミュージアム、お土産屋さん等、様々なオランダらしい施設を無料で楽しむことができるスポットです。
周りにチョコレート工場があるので、電車を降りるとチョコレートの香りが漂っているかも……?
アムステルダムのミュージアムコース
アムステルダムには有名なミュージアムがたくさん。
2日目はミュージアムを堪能してはいかがでしょうか。
早起きして2つはしごするもよし、ゆっくり起きて1つのミュージアムをじっくり堪能するもよし。
ここで紹介するアムステルダム3大人気ミュージアムはどこも予約必須です。
当日券があることは稀なので、公式サイトから前もってチケットを予約しておきましょう。
王道の、国立美術館ことライクスミュージアム。
フェルメールの牛乳を注ぐ女や、レンブラントの夜警など、名だたる名作が並びます。
巨大な美術館なので、急ぎ足で一通り見るだけでも3〜4時間はかかります。
グッズのトートバッグが大人気。
ミュージアム限定のミッフィーのぬいぐるみもあります。
ご存知、アンネフランクハウス。
アンネ・フランクが実際に住んでいた家がミュージアムとして公開されています。
アンネの日記を読んでから訪れると、更に理解が深まります。
私がイチオシしたいのはゴッホ美術館。
必ずオーディオガイドを借りてください。日本語も対応しています。
作品の見せ方とオーディオガイドにストーリー性があり、観終わったときに私は自然と涙が溢れていました。
https://www.vangoghmuseum.nl/en
ミッフィーゆかりの地を訪ねるユトレヒトコース
オランダ出身の有名なキャラクターといえば、ミッフィー。
デザイン性の高い絵本は日本でも幅広い世代に大人気です。
ミッフィーの作者ディック・ブルーナはオランダのユトレヒト出身。
ユトレヒトへはアムステルダム中央駅から約30分で行くことができます。
ユトレヒト駅近くの信号機は、なんとミッフィーバージョン!
ユトレヒトを訪れたら要チェックです。
ミッフィーミュージアムは子供向けで、大人より子供の入場料の方が高いという驚き設定。
訪れる日本人が多いからか、館内の案内はなんとオランダ語、英語、日本語の3カ国語。
ミュージアムを訪れたあとは、ミッフィーの作者ディック・ブルーナが大好きだったというTheo Blomのクッキーをお土産にどうぞ。
シンプルなショートブレッドタイプのクッキーは、バターがたっぷりでコーヒーや紅茶によく合います。
そして、ユトレヒトで食べておきたいのが、名物アップルボール。
りんごを丸ごと一個使ったアップルパイのようなお菓子で、りんご好きにはたまりません。
ここはご飯も美味しいカフェです。
運が良ければ春しか食べられないホワイトアスパラのメニューも堪能できるかも……?
おわりに
いかがでしたか?
少し早足の観光プランですが、オランダらしい体験がつまった2日間になること間違いなし!
参考になれば幸いです。
以上、1泊2日でチューリップとオランダを満喫する観光プランでした。