「海外での生活なんて、そこへ行ってしまえばなんとかなるよ!」とはよく言われますが、それは「大小様々なトラブルはあるけれど、なんとか生きていけるよ」という意味であり、「平和にやっていけるよ」という意味では決してありません。
私は3カ国のワーホリを経験しましたが、どの国でもトラブルが色々ありました。
元々トラブルに巻き込まれやすい体質ではありますが笑、その中でも私が特に深く悩んだ事項をいくつか紹介します。
洗濯物盗難事件 in バンクーバー
私がバンクーバーでシェアして住んでいたアパートは、メインエントランスの扉を開けるために解錠が必要で、部屋のあるフロアに入るにも解錠が必要な造りになっていました。
マンションには共用のランドリールームがあり、そのランドリールームに入るにも専用の鍵が必要でしたし、洗濯機と乾燥機の使用にも住人にのみ配布される専用のカードが必要でした。
少し古いアパートではありましたが、セキュリティに関してかなりしっかりしていたので安心して住んでいました。
私は洗濯をする際、必ず毎回スマホでタイマーをかけて、洗濯や乾燥が終わる時間のちょっと前にはランドリールームへ行くようにしていました。
ある日、乾燥が終わったなという時間にランドリールームに行ってみると、私が使っていた乾燥機が開けられていた形跡が……。
あれ??と思って他の乾燥機の様子をさっと見てみると、全ての稼働中の乾燥機の画面にエラーが表示されている……終わってないのに"乾燥機の蓋あけましたね〜、再開ボタンを押してくださいよ〜"という表示です。
どうやら、何者かによって全ての乾燥機の蓋が開けられてしまったみたいです。
嫌な予感がして、自分の洗濯物を確認してみたところ、狙ったように日本から持ってきた衣類だけなくなっていました。
元々「着倒して、捨てて帰ろ〜」みたいなスタンスで衣類を持ってきていたので、高価なものはなにもなかったのですが、ジーンズ1本、スウェットパンツ1本、Tシャツ1枚が盗まれました。
先に書いた通り、基本的にはマンションの住人でないとランドリールームに入ることが出来ないので、内部の人間の仕業ということが確定。
めちゃくちゃ気持ち悪くなりました……
ただでさえ数少ない衣類が盗まれてめちゃくちゃ不便になったのもあったし、何よりも、盗みを働く人が同じマンション内に住んでいて、次いつまた衣類が盗まれるのかわからないという不安を抱えながら過ごすことがとてつもなく苦痛でした。
幸いこの事件が起こったのは帰国の2ヶ月ほど前だったので、あと2ヶ月くらい我慢しよう、と乗り切ったのでした……。
勤務先がまさの倒産? in メルボルン
メルボルンではとあるローカルカフェで勤務していました。
とっても楽しく働いていて、あと3ヶ月で帰国〜!というときに、オーナーから深刻な話をされました。
「今色々な問題が起こっていて給料を払えなくなるかもしれないから、今後みんなのシフトを徐々に減らすことになると思う。今からセカンドジョブを探しておいた方がいいかも。本当にごめんね。」
色々な問題とはお店の経営に関わるオーナーの個人的なことなのでここでは省略しますが、とにかく大変なことになりました。
ただでさえメルボルンの職探しはめちゃくちゃ大変なのに、残り3ヶ月しかないのにセカンドジョブを探せと!?無理無理。
とりあえず様子を見ましたが、徐々に減らされるシフト……最終的には週10時間ほど削られてしまいました。さすがに10時間はきつい……
私はお店が大好きだったので、オーナーの悲しい顔を見るのも辛かったです。
ラッキーなことに週一でもいいから入ってー!というジャパレスがあり、セカンドジョブを始めたのですが、環境が悪質すぎてストレスフルだったため、2日で退職。
給料も違法だったし、難ありな従業員が多かったし、衛生環境が最悪だった。
スマホを置いたまな板の上でお刺身切ったりしてた……
そんな中、好きで通っていたカフェのオーナーと仲良くなり、ラッキーなことにジョブオファーをもらえることに。
朝のピークタイムだけのショートタイムで働くことになったのですが、こちらもオーナーに難ありで……こちらは3週間ほどでフェードアウト。
ファンだったお店の裏側を知ってしまい、とても残念な気持ちになりました。コーヒーはめちゃくちゃ美味しかったんだけどなぁ〜。
そうこうしているうちに元から働いていたカフェのシフトが元通りになってきて、セカンドジョブ探さなくてよかったんじゃないかっていう……(笑)。
現在はオーナーが変わってしまいましたが、今でもお店は残っています。
ベッドバグ事件 in バンクーバー&ロンドン
ベッドバグ。カナダで家探しをしたことがある人なら耳にしたことがあるのでは?
オーストラリアとイギリスではあまり耳にしないワードです。
ベッドバグ は日本語で言うと、南京虫。カメムシの仲間らしいですが、被害としてはダニに近いです。
近いと言っても、マシなものに例えるとダニかなっていう意味で、ベッドバグ自体はダニの何十倍もタチが悪いです。
ベッドバグとの戦いは戦争だと聞いたことがありましたが、その通りでした。
バンクーバーにて物件インスペクションの際、オーナー(日本人)にベッドバグについて尋ねました。
「20XX年以来この物件にはベッドバグは出てないよ。」と具体的な西暦を教えてくれた上に、オーナーと同居の物件だったため、ベッドバグに関しては大丈夫だなと安心して入居したことを今でも覚えています。
最初に異変を感じたのは入居して2週間後。
手首を虫にさされて、直径3センチほどの範囲が腫れ、ひどい痒みに襲われました。
それから4ヶ月ほど、毎月1回くらいのペースで腕や足を虫にさされてはひどく腫れて何かおかしいな、と思い始め……
同僚にベッドバグ物件でひどい体験をしたことがあるという人がいたので、患部を見せて話をしたのですが、「確かに見た目はベッドバグっぽいけど、月に1回のペースだったらただのダニかも……?」と言われ、様子を見ることに。
それから月1回だった虫刺されのペースの頻度が、どんどん上がってきました。
3週間に1回、2週間に1回、1週間に1回、終いにはほぼ毎日刺されるようになってしまいました。
1週間に1回のペースになった時点で、もちろんオーナーに相談しました。
オーナー自身が応急処置をしてくれたり、害虫処理の業者を呼んでトラップを仕掛けてくれたりしたのですが、一時的な効き目はあるものの、撃退は出来ず。
それどころかベッドバグだと証明するためのベッドバグのフンや死骸が一切見つからないので、きちんとした処置が出来ない、と言われる始末……。
ベッドバグが活動するのは夜中なので、「今夜もまた刺されるんじゃないか」と恐怖で眠りが浅くなる日々。
そして刺されるとチクッと痛むので、即座に目が覚めます。
本当にストレスフルでした。涙
これを読んで「虫ごときで……」と思われる方もいるかと思いますが、ベッドバグによる虫刺されは想像以上に最悪です!!
我慢出来ない痒みだし、めちゃくちゃに腫れるし、跡に残ります。1年以上跡が残りました。
もしかしたら日本に連れて帰っちゃうかもしれないという恐怖もありました。
引っ越しも考えましたが、害虫処置の業者も来てくれてるし、この家に住むのもあと3ヶ月だし、その内のほとんどは旅行で家にはあまり滞在しないし……と私は我慢で乗り越えました。
不幸中の幸い、"ベッドバグにしては"被害はそんなに大きくなかったのでなんとかなりましたが……もっとひどかったら即座に引っ越していただろうなと。。
帰国してから、ふとしたことで私の住んで居たマンションがベッドバグブラックリスト物件だということが発覚。
オーナーが言ってたことは嘘だったんだな〜と知ることになりました。
さらにはこのオーナーが悪質オーナーだったことが発覚。後ほど詳しく述べます。
バンクーバーでベッドバグ の被害に遭った私ですが、ロンドンでもベッドバグ 被害に遭ってしまいました。
その時の詳細や対策は別記事にまとめたので、よろしければご一読ください。
オーナー失踪事件 in バンクーバー
帰国4日前。
一緒に住んでいたオーナーが置き手紙をしていなくなりました。
置き手紙の内容は、「デポジットに関してメールください。」のみ。
メールしたものの、返信なし。もちろん電話も出ず。最悪な事態。
オーナーのご主人にすぐに相談しましたが、彼も奥さんの居場所がわからないと……。
普通なら驚いて警察に報告しますよね??
でも、その気は一切ない様子。絶対にグルだと確信しました。
このまま泣き寝入りなんて絶対に嫌だと思い、彼にデポジットに関して強く訴えました。
しかし、「家賃やデポジットなどの管理は全てオーナーである奥さんが行っているので、返すのは難しい」の一点張り。
とにかく強く訴え、最終的にデポジットの一部を彼に立て替えてもらって受け取りました。
「残りは現金書留で送ります」と言われて住所を残して家を出たのですが、その後もちろんそんなものが届いたりはしてません。
帰国してからも電話やメールを何度も何度もしましたが、レスポンスなし。
現地に住む友人にも電話連絡を何度もしてもらいましたが、最終的に着信拒否される始末。
日本人オーナーだからと言って安心してはいけません。
住んでいる間はかなりよくして貰っただけに、ショックも大きいです。
まさか逃走という形でデポジットを受け取れないなんて……。
その後、バンクーバーの某有名掲示板で、彼女が過去に様々な騙しを繰り返していたことが発覚。
私以外にも被害に遭った人を何人か見つけることが出来ましたが、デポジット被害に遭ったのは私だけのようでした。
様々な手を使ってお金を騙し取っている人で、もちろんご主人もグル。いわゆる詐欺師ですね。ベッドバグも確信犯だったということです。
前もって情報をたくさん集めた上で決めた家だったので、相手が一枚上手だったということでしょうか。
まとめ
こんな感じで、いろんなトラブルがありましたが、それを差し引いてもワーホリはとても楽しい!!笑
トラブルに遭っている時はとても辛いですが、なんとかなります、なんとか。笑
様々なトラブルを乗り越えて強くなりましたが、この中で一番最悪だったのはやはりベッドバグ。二度と再会したくない。あれは悪夢。
旅先でも色々なトラブルに遭っているので、よろしければご覧ください(笑)。