(最終更新日:2023年8月10日)
先日、オランダで銀行口座を開設しました。
これまではオンラインバンクのN26を使用していました。
N26はかなり使い勝手がよく、正直これだけでもオランダ生活は間に合いそうでした。
しかし、今回オランダの銀行口座が必要な場面に遭遇したため、オランダの銀行口座の開設を決めました。
この記事では、私がオランダの銀行を開設した流れを紹介します。
オランダの銀行事情
オランダの銀行と日本の銀行の一番の大きな違いは、口座維持費の有無です。
銀行や使用状況によって異なりますが、成人の個人口座であれば毎月だいたい€2.50くらいの月額がかかります。
オランダのメガバンクとして広く知られているのは下記の三つです。
- ABN AMRO
- ING
- Rabobank
口座維持費が一番安いのはINGですが、私はABN AMRO(以下ABN)を選びました。
理由は、家の比較的近くに窓口があること、それからすべての手続きを英語のみで完結出来るからです。
ABNのアプリも届く手紙もすべて英語で表記されており、オランダ語が苦手な私はとても安心出来ました。
昔のABNは口座開設のために必ず窓口を予約して赴かなくてはならなかったようですが、現在はアプリのみで簡単に銀行口座の開設が出来ます。
ちなみにINGも英語ページがあるのですが、基本はオランダ語ベースなので全ての情報が英語に訳されているわけではありません。
また、INGについて調べたいことを英語でGoogle検索すると、オーストラリアのINGが引っかかってしまうのも私にとってはマイナスポイントでした。
Robabankは英語に対応していないため、今回は除外しました。
また、かつてABNとRabobankは、e.dentifierと呼ばれるトークンのようなものがないとオンライン決済が出来かったため、外出先のオンライン決済がとても不便だったようです。
しかし、現在はe.dentifierの役割をアプリでも担うことが出来るため、外出先でのオンライン決済も何も問題なくスムーズです。
銀行口座の開設に必要だったもの
銀行の開設にあたり、必要だったものは以下の通りです。
- パスポート
- BSNナンバー
- オランダの電話番号
- オランダの住所
銀行口座開設の手順
ABNの口座は、アプリから簡単に開設できます。→公式ウェブサイト
上記の書類や情報をアプリの指示にしたがって撮影・入力していくだけで、あっという間に開設手続きが完了。
IDの撮影場面でオランダのIDカードを撮影したところ、何度もエラーが発生してしまいましたが、パスポートに切り替えたら一発でOKでした。
手続き完了から約1時間後、審査に通ったという連絡が入りました。
それから数日中にABNから4つのものが別個で届きました。(セキュリティ上、すべてバラバラに送っているのだそう。)
- e.dentifier(トークンのようなもの)
- PINナンバーが書いてあるレター
- アクティベーションコードが書いてあるレター*
- デビットカード
これらすべてが揃ったら、*のレターに書いてある手順に従い、電話(英語)でアクティベーションを完了させます。
これで開設は完了です!
PINナンバーはアクティベーション後、ABNのATMにてお好みのものに変更が可能です。
その後、私はアプリのアクティベーションを行いました。
これには、e.dentifierとデビットカード、PINナンバーを使用しました。
届いたデビットカードは、もちろん出先での決済に使用することができます。
またオンラインでは、iDealもしくはMaestroというオプションで、アプリやe.dentifierを使用して決済することが可能です。
おわりに
普段使いの場合はN26でも大方問題ないのですが、N26は元々ドイツのオンラインバンクなので、IBANがDEで始まるドイツ仕様になっています。
最近、かなりイレギュラーではありましたが自分名義のオランダのIBANが必要な場面に遭遇したため、「やっぱりちゃんとオランダの銀行を開設しておこう!」となったのが開設のきっかけです。
かなり簡単に口座が開設できてしまったので、拍子抜けしました。
こんなことならもっと早く開設しておいてもよかったかも……!
ただ、オランダ生活ではどうしてもデビットカードだけでは事足りず、オランダの住所と紐づいているクレジットカードも様々な場面で必要なため、今後も引き続きN26は使用します。
N26についてはこちら↓