今年初めにTwitterのオランダ在住邦人界隈で話題になっていた"アムステルダムのなんでやねん"。
何をどう頑張っても"なんでやねん"をしている様子にしか見えない像なのだとか。
いつか実物をこの目で確かめたいとは思っていたものの、「近くだからいつでも行けるし〜」とついつい後回しにしてしまうのは、名古屋人が名古屋城に行かないが如し。
しかし私、ついに先日、実物を目の当たりにしてきました。
アムステルダムのなんでやねんの場所はこちら。
De Bazel(デ・バーゼル)と呼ばれるこの建物は、1925年、建築家カレル・デ・バーゼルがオランダの貿易会社のために設計したもの。
オランダがちょうど植民地支配をしていた頃の建物です。
貿易会社が撤退後はオランダの大手銀行ABN AMROが入っていましたが、ほどなくしてABNも撤退。
現在は資料館として使用されています。
Amsterdam City Archives - Stadsarchief Amsterdam
この建物の角にアムステルダムのなんでやねんが存在します。
早速見てみましょう。
どうでしょう、この、何をどう頑張ってもなんでやねんにしか見えないなんでやねんっぷり……
あまりのなんでやねんっぷりに感動(?)してしまったので、この写真をTwitterにあげたところ、見事バズってしまいました。
みなさんとなんでやねんっぷりを共有出来てうれしい。
TL上ではオランダのレツゴー三匹とかなんとか言われておりました。
ついにアムステルダムのなんでやねんの実物を観たことをここに報告いたします。 pic.twitter.com/x6eFnHTcKF
— Nao 🇯🇵 in 🇳🇱 (@naomusiker) July 16, 2021
この建物、オランダの焼き菓子Spekkoek(スペッククック)に見た目が似ていることから、当初は"de spekkoek"と呼ばれていたのだとか。
確かに、わからなくもない。
スペックック。超しっとりバターたっぷりのバウムクーヘンのようでめちゃくちゃ美味しい。私が一番好きなオランダのお菓子です。作るのは超大変なんだとか。
さて、このどうがんばってもなんでやねんにしか見えない像、一体何なんだ?ということで、調べてみました。(ソース→https://buitenbeeldinbeeld.nl/Amsterdam_C/Scheepvaart.htm)
こちらの像、「2人の男性が手を叩いて契約を締結し、ハンマーを持った職人がそれを見守っている様子」なのだそう。
石像からは距離感がつかみづらいですが、なんでやねんではなくハイタッチ(?)だったのですね。
デ・バーゼルにはその他もいくつかのモニュメントがあり、オランダの植民地支配に強い関係性がある人物が描かれています。
オランダのなんでやねんの3名のコメディグループについては一人一人の詳しい情報を得られませんでしたが、貿易関連の契約の締結なのでしょうか。
ちなみにこの像の作者である彫刻家はLambertus Zijl(ランベルトゥス・ザイル)。
20世紀初頭に活躍した、アムステルダム派建築に大きな影響を与えた人物です。
アムステルダムのなんでやねんはアムステルダム中心地に存在し、大変アクセスしやすいです。
アムステルダム観光に訪れた際はぜひお立ち寄りください!
魅力がたくさんのアムステルダム。
次の旅行の目的地にいかがですか?