
オランダでパートナービザを取得してから、早5年。
この度、めでたくパートナービザからLong-term EU residentに切り替えることが出来ました。
市民化テストに合格したのがもう2年前……あっという間の計5年間でした。
この記事では、私が実際に辿ったEU永住権の申請プロセスを紹介します。
また、この記事ではLong-term EU residence permit(長期EU滞在許可)のことを、わかりやすい俗称であるEU永住権と表記します。
このビザは決してEU永住権ではなく、長期EU滞在許可ですので、ご注意ください。
また、オランダ永住権も厳密に言うと永住権ではありませんが、元の単語(Verblijfsvergunning onbepaalde tijd)の直訳が永住権であるため、この記事ではオランダ永住権と表記します。
- パートナービザの更新審査について
- EU永住権とオランダ永住権の違い
- 申請に必要だった書類
- 永住権の申請にかかった費用
- INDへバイオメトリクスを取りに行く
- 仮滞在許可のステッカーをもらう
- 結果が出るのを待つ
- 滞在許可証を受け取る
- おわりに
パートナービザの更新審査について
パートナービザからEU永住権への切り替えを申し込んだ際、自動的に下記の1.2.3の順にビザの審査が行われました。
- EU永住権 - Long-term EU residence permit(EU langdurig ingezetene)
- オランダ永住権 - Permanent residence permit(Verblijfsvergunning onbepaalde tijd)
- パートナービザの更新
1.EU永住権の条件を満たさない場合は2.オランダ永住権の審査、2.オランダ永住権の条件を満たさない場合は3.パートナービザ継続の審査が行われます。
それぞれの条件は、ざっとまとめると下記の通りです。
EU永住権 - Long-term EU residence permit(EU langdurig ingezetene)
- オランダに連続して5年以上住んでいること(学生ビザやワーホリビザは年数のカウント方法が異なります)
- この5年の間に連続して6ヵ月以上、または合計10ヵ月以上オランダを離れていないこと
- Inburgeringに合格していること
- 安定した収入と、一年以上の雇用契約があること(この条件については、追加書類でカバーできることが多いです)
オランダ永住権 - Permanent residence permit(Verblijfsvergunning onbepaalde tijd)
- オランダに連続して5年以上住んでいること
- この5年の間に連続して6ヵ月以上、または3年連続で連続4ヵ月以上、オランダを離れていないこと(←これがEU永住権の審査基準との相違点です)
- Inburgeringに合格していること
- 安定した収入と、一年以上の雇用契約があること(この条件については、追加書類でカバーできることが多いです)
パートナービザの継続
- 現在のビザを取得した時と同じパートナーと関係が継続していること
- パートナーの収入条件が基準を満たしていること
EU永住権とオランダ永住権の違い
前述の通りこの2つのビザは永住権ではありませんが、巷では永住権と呼ばれています。
この2つのビザの大きな特徴をまとめると、下記の通りです。
- オランダ永住権はオランダ国外に連続して6ヵ月以上、もしくは3年連続で連続4ヵ月以上滞在すると失効するリスクがあるが、EU永住権はEU外に12ヵ月以上連続滞在、もしくはEU圏オランダ国外に6年以上滞在しない限り失効しない。
- EU永住権保持者は、オランダ以外のEU加盟国でのビザ発行がスムーズに進むことが多い。更に、他のEU加盟国のビザを取得しても、6年間はオランダのビザを保持できる。(EU永住権を持っているからと言って、EU加盟国ならどこでも住める/働けるという訳ではない。各国、3ヵ月以上の滞在にはビザが必要。)
つまり、どちらのビザもオランダに住んで働くことを主体としたビザですが、オランダを離れてもビザが失効しない期間が長いのがEU永住権ということです。
実際には税金や住民票の縛りがあるので、オランダを長期間自由に離れるのはあまり現実的ではありませんが、オランダ永住権より柔軟性が高いのがEU永住権です。
詳しくはIND公式サイトをご覧ください。
ちなみに、オランダ市民権(=オランダ国籍/パスポート)の取得は、オランダ滞在5年を待つ必要がなく3年間の滞在での申請が可能です。
日本国籍を離脱する必要がありますが、EU圏内での滞在や労働が自由になります。
申請に必要だった書類
ビザが切れる3ヵ月前に「もうすぐビザが切れるので更新してください」というレターが届き、INDウェブサイトでビザ申請ができるようになっていました。
申請に必要な書類は全てPDF(8MB以下)にして揃え、オンラインフォームと共に提出します。
- Inburgeringの合格証明書
- 現在の勤務先の雇用契約書
- 給与明細3ヶ月分
- Employer's Declaration(申請を進めると最後に書類がDL出来る項目が出てきます。会社からのサインとスタンプが必要なので、一度ここでオンライン申請入力を中断する必要がありました。)
Employer's Declarationの中に一箇所よくわからない項目がありました。
入国日と滞在期限日を記入する項目だったのですが、"maximum 3 years"と注釈されていました。
オランダに入国してから余裕で3年は過ぎているので、maximum 3 yearsの意味がよくわからなかったのですが、本来の入国日とビザの期限日を正直に記入しました。
永住権の申請にかかった費用
オンライン申請の最後に、iDealで費用を支払います。
€243でした!
3年前は€200を切っていたので、ここ数年でこんなに値上げしたのかとショックを受けました。。
費用を支払ったら、申請の完了です。
すぐに申請を受け付けましたというメールを受信しました。
その3日後に、申請を受け付けましたという内容のレターが自宅に届きました。
INDへバイオメトリクスを取りに行く
オンライン申請が完了すると、そのままINDのバイトメトリクスの予約が進められるページを案内されます。
(ウェブサイトには"レターが届いたらバイオメトリクスを取りに来てください"とも書いてありましたが、当日にレターは必要ないのでそのまま予約を進めても問題ありません。)
INDバイトメトリクスに必要なものは下記の三つ。
- 予約番号(オンライン予約後にメールで送られてきます)
- パスポート
- 滞在許可証
予約した時間に最寄りのINDに行き、顔写真の撮影とサインの登録を求められました。
指紋は今回は取られませんでした。
手続きは5分も経たないうちに終わりました。
この日から、INDのウェブサイトが「バイトメトリクス完了✅」のステータスに切り替わりました。
そして、ステータスが変わった2日後から、「Your application is in progress」というステータスが表示されるようになりました。
このことから、バイオメトリクスは出来るだけ早めに取りに行った方が良いかもしれないと感じました。
仮滞在許可のステッカーをもらう
滞在許可証の期限まで4週間を切っている場合、現在ビザ待機中だというステータスを示す仮滞在許可のステッカーをパスポートに貼ってもらえます。
ステッカーの受け取りには予約が必要です↓
このステッカー枠のINDはなかなか予約が取れないので、ビザ申請時に滞在許可期限日の4週間前の予約を先に取っておくのも一つの手かもしれません。
私はビザ申請をした日に滞在許可期限日の3週間前の予約を取り、仮滞在許可のステッカーをもらいに行きました。
予約番号とパスポートのみでステッカーをもらうことが出来ましたが、当日INDではステッカー作成に思ったより時間がかかりました。
結果が出るのを待つ
何度もINDにログインし結果をそわそわして待っているうちに、ビザが切れてしまいました。
申請から3か月と少し経ったとき、ウェブ上のステータスが「IND has completed your application」に変わりました。
変わった日には何もレターはアップロードされていなかったのですが、翌日EU Permanent Residence Permitを付与するという内容のレターがアップロードされていました🙌
レターがアップロードされた翌日にはウェブ上で「カードが出来上がったので、受取の予約をしてください」と表示されるようになりました。
しかし、その日は受け取る場所が明記されているレターがまだアップロードされておらず、2日後にレターがアップロードされました。
どうやらこれらのレターは、実物が発送されてからウェブ上にアップロードされているような気がします。
レターは2通とも後日自宅に届きました。
滞在許可証を受け取る
レターに明記してあったINDオフィスを予約し、滞在許可証を受け取りに行きました。
必要だったものは、
- 予約番号(オンライン予約後にメールで送られてきます)
- パスポート
- 古い滞在許可証
受付で予約番号を伝えたらすぐに呼ばれ、パスポートと古い滞在許可証を提示したらすぐにカードを渡されました。
滞在時間、およそ2分!笑
あっという間にEU long-term residence permitを受け取ることが出来ました。
古い滞在許可証は手元には戻ってきませんでした。
おわりに
ビザが変わっても私のオランダでの生活は何も変わらないのですが、パートナーに頼らない単独の滞在許可が降りたので、なんだかオランダで独り立ちしたような気分です。
先輩方から事前に色々と教えてもらったおかげで、手続きがスムーズに進みました!大感謝です!
このブログも、どなかたのビザ申請の参考になれば幸いです。



