(最終更新日:2022年11月30日)
オランダの移住手続きの中で私が一番苦労したのは間違いなく運転免許証の書き換えです。
何も問題がなければ通常は1〜2ヶ月ほどでスムーズに書き換えを完了することができます。
この記事ではオランダで日本の免許証をオランダの免許証に書き換える手順を紹介します。
- 免許の書き換えの条件
- 大使館で日本の運転免許証を翻訳
- CBRのウェブサイトで健康チェックを行う
- 証明写真を用意する
- 市役所で免許証書き換えの申請をする
- 私におきたトラブル
- 日本大使館から日本の免許証についての連絡がくる
- 合計金額
- おわりに
免許の書き換えの条件
国際免許証を所持していれば、オランダに入国してから185日間は日本の運転免許証が有効です。
しかし、それ以上の場合は日本の免許証を元にオランダの免許証を発行しなくてはなりません。
つまり、オランダに入国してから185日以内に運転免許証を書き換えればOK。
185日以上経ってからでも発行してもらえたケースもよくあるようですが、私はこの185日に引っかかってものすごく面倒なことになったので、可能なのであれば185日以内の書き換えをおすすめします。
BSNナンバーを取得していれば、オランダの運転免許証の発行が可能です。
それでは、書き換えた免許証を受領するまでの手順をご説明します。
大使館で日本の運転免許証を翻訳
在蘭日本大使館にて日本の運転免許証を翻訳してもらいます。
来館の予約は必要ありません。
必要なものは、
- 日本の運転免許証
- パスポート
の2点だけ。申請そのものは書類に記入するだけなのであっという間に終わります。
翻訳書類が出来上がるのは約1週間後。
再び大使館に赴き、現金€17を支払い、書類を受け取って完了です(価格は変動します)。
現金のみの受付ですので、ご注意を。
CBRのウェブサイトで健康チェックを行う
CBRのウェブサイトにログインし、運転するのに適しているかどうかのチェックを行います。
申請領は€39.30でした。(こちらも年々値上っているようです。)
英語サイトがなくオランダ語だけなのがちょっとわかりづらいですが、翻訳をかけながら進めてみてください。
問診にチェックを入れていくだけで健康チェックは終わります。(健康に何も問題がなければ全てNoで大丈夫なはず!)
申請から3日後に郵送にて証明書が届きました。
CBRへのログインにはDigIDが必要です。
証明写真を用意する
お近くの写真屋さんでどうぞ。
・・・と言いたいところですが、証明写真の規定がかなり厳しいため、提出し直しを食らった人の話をよく聞きます。
私も漏れなく書き換え申請時に撮り直すように言われました。
免許書の書き換えを申請する市役所には大抵提携している写真屋さんがあるので、そちらで写真を撮るのが一番確実です。
市役所で免許証書き換えの申請をする
お住まいの地域の市役所にて免許証の書き換え申請を行います。(市役所は予約が必要な場合がほとんどです。)
必要なものは下記の6点。
- 日本の運転免許を翻訳してもらったもの
- CBRの健康適正証明書
- 証明写真
- 日本の運転免許証
- パスポート
- 滞在許可証(ビザのカード)
また、申請料として€49.95を支払いました。(お住まいの地域によって価格は変わります。)
上記を提出してサインするだけなので、申請そのものはすぐに終わります。
問題がなければ、申請から約4週間でRWDという機関から"免許証が出来上がったよ〜"というレターが届き、それと滞在許可証持って市役所へ行き、オランダの免許証を受領します。
そう、問題がなければ。
私には問題がありました。
私におきたトラブル
私は申請から2週間後にRWDからレターが届きました。
内容は「あなた日本に住んでなさすぎるから、書き換え出来ないよ〜」という内容のものでした……。
確かに私はワーホリハンターだったので日本にずっといなかった。
その上、過去に滞在した国で免許証の書き換えをしたことがなく、ずっと日本の免許証だけを所持している状態だった。
まさかこんなところで躓くとは……
ここまでに€130近く払っていたし、「返金も再申請も無理なので、オランダで免許を取ってね!」と言われて、ショックで呆然としてしまいました。
オランダ語で免許取得なんて絶対無理!!!!!
しかし、よく規定を確認すると、「免許を取得した年に日本に185日以上住んでいることが条件」。
私が免許を取得したのは10年以上も前のことで、ワーホリハンターになる前、日本にいたときです。
提出した書類をじっくり見てわかったのは、大使館で発行された運転免許翻訳には、翻訳の元となった免許証が発行された日しか記載されていなかったということ。
つまりそれは、私が免許を取得した日ではなく、私が最後に日本で免許証を更新した日のこと。
ワーホリハンター真っ最中の一時帰国で免許証を更新したので、そりゃあ185日ルールに引っかかります。
ということでRWDに連絡したところ、「免許を取得した年に日本に185日以上住んでいた証拠を6週間以内に提出できればおっけーだよ〜!」と言われました。
いやいや、無理難題すぎないか!?!?!?
10年以上も前のことなので今のパスポートは使えないし、昔のパスポートは更新時に返納済み。
浪人中に免許を取ったので大学の在学証明も使えない、Twitterの皆様から教えてもらった戸籍の附票、出入国記録は、発行にかかる時間と日本語訳を考えると6週間に間に合わないかもしれない上に家族の力を借りないといけない……
ということで頭をひねりまくって思い出したのが、certificate of employment。
浪人時代と学生時代に働いていたカフェが外資系だったので、雇用証明を英語で発行してもらっていました。
これだ〜〜〜〜〜!!!!!
これなら英語だから翻訳もいらない。
まさかこんなところで役立つとは思わなかった。ありがとう、某カフェ。
絶対に失敗したくなかったので、この雇用証明と合わせて、lawyerに書いてもらったガチなレター(免許更新日と免許取得日の違いについての説明もこのレターに書きました)、期限の切れた過去の運転免許証(実家に全部保管してあった)のコピーも提出しました。
日本の免許にはばっちり和暦しか書いてなかったので、和暦と西暦の早見表も提出しました(笑)。
今すぐに出せるありったけの書類を提出し、12日後、RDWからapprovedのレターが届きました〜〜〜〜〜!!(T_T)
本当に嬉しかったです。
その件はTwitterではお騒がせしましたm(__)mありがとうございます。
日本大使館から日本の免許証についての連絡がくる
晴れてオランダの運転免許証を受領した私。
それから1ヶ月後くらいに「日本大使館から日本の免許証をお返しします」といった旨のメールが届きました。
領事窓口での返還、または郵送により返還を選択することができました。
私は郵送を選択したので、指示の通り郵送料(€8.55)をオンラインで支払い、郵送していただきました。
合計金額
私が免許の書き換えに支払った金額は以下の通り。
- 免許の翻訳 - €17
- CBRの健康チェック - €39.30
- 証明写真 - €12.50
- 撮り直した証明写真 - €13.00
- 書き換え申請料 - €49.95
- 日本の免許の返還郵送料 - €8.55
合計€140.30でした!
証明写真の撮り直しがなければ、€127.80で済んでいたかも。
おわりに
ビザの申請がスムーズにいったこともあり、運転免許証はなかなか強敵だと感じてしまいました。
何も問題がなければスムーズにいくはずです!
オランダの免許証の有効期間は10年間。長い!
10年後の更新はスムーズにいきますように。
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