その地の名物を食べることは、旅行の楽しみの一つ。
オランダ名物と言われてもあまりピンとこない方も多いのではないでしょうか。
確かにオランダは食べ物で有名な国ではありません。
しかし、実際には美味しい名物がたくさん存在します!
この記事ではオランダ旅行中にぜひ試していただきたいオランダ名物を厳選して10個、紹介します。
クロケット
オランダ名物と検索すると、まず一番最初に出てくるのがkroket(クロケット)。
いわゆるコロッケのことですが、オランダのクロケットは日本で一般的なジャガイモを使ったコロッケとは異なり、日本のカニクリームコロッケに近い食べ物です。
細長い円柱形に形成されており、中にはトロトロのフィリングがたっぷり!
一番どこにでもあってメジャーなのは、牛肉を使ったkalfsvleeskroket(カルフスフレースクロケット)。
ビーフクリームコロッケと言うと想像がつきやすいと思います。
オランダの街中にはこのようなスナックの自動販売機がたくさんあり、クロケットもこの自動販売機で購入することができます。
サクサクアツアツのクロケットは小腹が空いたときにぴったり!
物価が高いオランダにしては価格も安くて良心的なので、コンビニのホットスナック感覚で利用できるのが便利です。
レストランでクロケットを注文すると、薄切りのパンと一緒に出てきます。
パンの上でクロケットを縦に半分に切って広げ、パンと一緒に食べるのがオランダ流!
このクロケットを一口サイズに丸く形成したのがbitterballen(ビターバレン)です。
サイズと形が変わっただけですが、その分衣の割合が大きくなるため食感が違います。
オランダのカフェバーやレストランならどこでも提供している定番のスナック。
マスタードをたっぷりをつけてどうぞ。
何を隠そうこのビターバレン、私が一番好きなオランダ料理です。
日本人ならきっと好きな味。
このビターバレンと、
- kaassouffle(カーススフレ:チーズの揚げ物)
- vlammetjes(フラマンチェス:スパイシーなひき肉が入った辛いスナック)
- frikandel(フリカンデル:オランダのミートボールのようなスナック)
のミニサイズを全部一度に楽しめるのがbittergarnituur(ビターハルニトゥール)というメニュー。
オランダ名物を一気に楽しみたいなら、カフェバーでこちらを注文するのがおすすめ!
アルコールが苦手な人は、オランダのソフトドリンクFristi(フリスティ:イチゴヨーグルトドリンクのようなもの)やrivella(リフェラ:乳酸菌の炭酸ドリンク)を注文すれば、オランダらしさ満点!!
私はビターバレンが好きすぎて、スーパーで買えるビターバレンの食べ比べをしました↓
キベリング
またもや揚げ物です。揚げ物天国オランダ。
kibbeling(キベリング)は一口大のタラに衣をつけて揚げたもの。
骨は一切なく、パクパク食べられるスナックです。
ほくほくのタラに、カリカリの衣がとっても美味しい!ハマります。
魚屋さんやマーケットで購入できます。
ガーリックマヨネーズをたっぷりつけてどうぞ!
ハーリング
なかなかパンチのある見た目ですが、意外と日本人の口に合うのがharing(ハーリング)。
ニシンの塩漬けです。
魚屋さんやマーケット、またスーパーで年中購入することが出来ますが、旬は5〜6月です。
お魚屋さんでキベリングとハーリングをゲットした図
臭み消しに玉ねぎのみじん切りがのっているのですが、これがまた爽やかでとっても美味しい!
生魚が好きな方はぜひハーリングをお試しください。
在蘭邦人のオランダずぼら飯といえばハーリング丼?ハーリングを切ってご飯にのせるだけ。お醤油をすこーし。生姜たっぷりがおいしい!#海外おうちごはん pic.twitter.com/kK28Q7x430
— Nao 🇯🇵 in 🇳🇱 (@naomusiker) November 3, 2021
ハーリング丼にしてもとってもおいしいです。
お湯をかけてお茶漬けにしても◎!
ロークヴォルスト
rookworst(ロークヴォルスト)はオランダのソーセージ。
ボリューム満点ですが、皮がパリパリで肉汁たっぷりのジューシータイプなのが日本のソーセージに似ています。
スーパーマーケットやお肉屋さんで購入可能ですが、私の一番のおすすめはオランダの雑貨屋さん兼ファストフードスタンドHEMA(ヘマ)でホットドックにしたものを食べること!
パンに挟んだロークヴォルストはbroodje rookworkst(ブローチェロークヴォルスト)と言います。
私はオランダに友人が来た際は必ずこのHEMAのブローチェロークヴォルストを食べに連れてっています。
(HEMAでホットドックと言って注文すると別のものが出てくるので注意!!)
まさに肉汁ブシャー!!なこのブローチェロークヴォルスト。
ボリューム満点でめちゃくちゃ美味しい上に安くて気軽に購入できるのが嬉しい。
HEMAのアイスコーヒーwithホイップクリーム(写真右)もお忘れなく!
どこぞの●ラペチーノより美味しいです。笑
スタンポット
お次に紹介するのはオランダの家庭料理stamppot(スタンポット)。
野菜が入ったマッシュポテトと、先ほどのロークヴォルストやミートボールをグレービーソースといただきます。
鍋(ポット)の中でマッシャーをスタンプして作ることから、スタンポットと呼ばれているのだとか。
スタンポットは混ぜ込んであるものによって名前が変わります。
- andijviestamppot(アンダイフィースタンポット)→ケールなどの緑のお野菜
- hutspot(ヒュッツポット)→人参と玉ねぎ
- zuurkoolstamppot(ズールコールスタンポット)→ザワークラウト
私は人参と玉ねぎのヒュッツポットが一番好きで、寒くなると家でもよく作ります↓
このスタンポット 、不名誉なことにthe ugliest food(最も醜い料理)などと呼ばれているのですが、まぁ、本当に映えない。笑
しかし、味は美味しい。
温かくて野菜もたっぷりで、味もそこまで濃くないので、ホッとします。
オランダ料理レストランに行けば必ず置いてあるメニューです。
エルテンスープ
またしても映えないオランダ料理、erwtensoep(エルテンスープ)。
こちらも味はしっかり美味しいのでご安心を。
豆のスープなのですが、細かく刻んだベーコンやソーセージがたっぷり入っていて、食べ応え抜群!
冬になるとHEMAやマーケットでも売られます。
オランダ料理レストランなら年中食べることが出来ます。
ストロープワッフル
ここからはオランダのスイーツをご紹介します。
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オランダのお菓子の代表格といえば、stroopwafel(ストロープワッフル)。
最近は日本のコンビニでもキャラメルワッフルという名前で手に入るようになったので、知っている人も多いかもしれません。
日持ちもするので、オランダ土産にもおすすめです。
オランダでぜひ食べて欲しいのは、出来立てのストロープワッフル。
焼きたて熱々のストロープワッフルは一味違いますよ!
トンプース
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言ってしまえばミルフィーユ、もしくは英語圏だとバニラスライス、しかしオランダ的にはtompouce(トンプース)。
ピンク色のかわいくもインパクトのある見た目が特徴の、まぁ層の少ないミルフィーユですね、これは。笑
甘そうな見た目ですが、意外とぺろりと食べられてしまうのが恐ろしい。
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こちらはキングスデー仕様でオレンジ色のトンプース。
イースターやクリスマス、バレンタインなど、季節によってアイシングが変わるのがかわいい。
トンプースもHEMAにて購入可能です。
色々食べたけれど、HEMAのトンプースが一番おいしいと感じます。
なぜかオランダにはピンク色の食べ物が多い……他にもあります……
アップルタルト
appeltaart(アップルタルト)は名前のまんまのりんごのケーキ。
りんごがずっしりたっぷり使われており、もりもりの生クリームを添えていただくのがオランダ流。
フレッシュミントティー(写真右)と一緒に食べれば、完全にオランダモード。
生クリームは無糖か超甘さ控えめのことがほとんど。
甘いケーキを生クリームで中和して食べるという、日本ではなかなか考えられない作法。
アムステルダムでアップルタルトが有名なのはこちら「Winkel 43」です。
パンネクック/ポッフェルチェス
オランダのパンケーキpannenkoek(パンネクック)はクレープのように薄く、巨大。
パンケーキが薄いのはヨーロッパあるあるですが、オランダのパンネクックはとにかく巨大。
また、具材と生地が一緒に焼いてあるのもパンネクックの特徴。
具材は甘いものだけでなく、おかず系も多いです。
上の写真はハムチーズオニオンのパンネクック。
また、オランダにはパンネクックの他にpoffertjes(ポッフェルチェス)と呼ばれる一口サイズのパンケーキも存在します。
ポッフェルチェスは甘いデザートパンケーキです。
ふわふわで軽いので、ぺろりと食べられます。
焼くときは見た目がたこ焼き機にそっくりな鉄板で焼かれます。
オランダにはパンケーキレストランがたくさんあるので、観光の際は朝ごはん、ランチ、デザートなど、様々な用途で利用できます。
おわりに
オランダには他にも名物がたくさん。
マスタードスープ、スペッククック・・・などなど!
オランダに旅行に来られた際は、ぜひオランダ名物をお試しください。
オランダの地酒についてはこちら↓