先日のこと。
秋晴れが気持ちのいいお休みの日にバースとブリストルへ日帰り旅行に行ってきました。
ロンドンの西側、ウェールズに程近い場所に位置する2つの都市。
今回は一日でまとめて2つ回ってきました!
この記事ではその実績を綴ります。
- バース概要とバースへの行き方
- Bath Abbey(バース寺院)
- The Roman Baths(ローマン・バース)
- Sally Lunn's Eating House(サリーランズ・イーティングハウス)
- Royal Crescent(ロイヤル・クレッセント)
- ブリストル概要とブリストルへの行き方
- Clifton Suspention Bridge(クリフトン吊り橋)
- 町歩きを楽しむ
- ブリストルのバンクシー1「真珠の耳飾りの少女」
- Brunel's SS Great Britain(SSグレートブリテン号)
- Millenium Square(ミレニアム・スクエア)
- ブリストルのバンクシー2「You don't need planning permission to build castles in the sky」
- ブリストルのバンクシー3「The Well Hung Lover」
- まとめ
バース概要とバースへの行き方
イングンランドは西側のサマセット地方にある都市Bath(バース)。
名前の通りローマ時代に栄えた温泉が有名な都市で、これはイギリスで唯一の温泉です。
ローマ時代に使われていた施設で入浴することは出来ませんが、入浴施設サーメ・バース・スパにて温泉を楽しむことが可能。
バースに到着するとすぐに気付くのが独特の町の色。
街全体がユネスコ世界遺産として登録されています。
終始、「え?これ本当にイギリス?イタリアじゃん???」って思いながら歩いていました。
街の建物はクリーム色のバース石で統一して作られており、その景観はまるでイギリスではない他の国のようです。
ちなみに、姉妹都市は大分県別府市。
温泉同盟!笑
ロンドンからBath Spa駅までは所要時間約1時間半。
運賃は£28〜50と時間帯や時期によって幅があります。
私はおなじみTrainlineにて事前にチケットを予約しました。
街の中心部はBath Spa駅の目の真ん前で、とても便利です。
Bath Abbey(バース寺院)
10時30分に街に到着。
私たちがまず始めに向かったのがBath Abbeyです。
扇型のヴォールド(円みをつけた天井)が有名なバース寺院。
世界最大規模のものはケンブリッジのキングス・カレッジ・チャペルですが、こちらのバース寺院でも見事なヴォールドを見学することができます。
正面の大きなステンドグラスも必見!
入場無料です。
The Roman Baths(ローマン・バース)
バース観光のハイライトはこちら、The Roman Baths(ローマン・バース)。
絶対に見逃せません!
古代ローマ時代に利用されていた公衆入浴施設の史跡。
入場料は£21(2020年10月現在)とお高めですが、オーディオガイド付き(日本語対応)で見応えばっちり!
オーディオガイドを全て聴きながらの見学で、所要時間は約1時間半でした。
チケットは事前に公式HPで購入し、タイムスロットを予約しておきましょう→https://www.romanbaths.co.uk
ここまで保存状態の良いローマ風呂は世界的にもかなり珍しいのだそう。
あの、映画「テルマエロマエ」のモデルになったのも、こちらのローマン・バスなんだとか。
古代ローマの神殿からの出土品なども展示されています。 ショップも充実!
隣にはThe Pump Room(ザ・パンプ・ルーム)というレストラン/ティールームも併設されています。
18世紀に上流階級の社交場だった施設で、アフタヌーンティーが有名。
名前の通り、当時はpump room=ポンプルームで、温泉を組み上げて飲めるようにしていた場所でした。
ローマン・バスの飲料用のお水をいただけるコーナーもあるので、パンプ・ルームを利用されたときはぜひ立ち寄ってみてください。
Sally Lunn's Eating House(サリーランズ・イーティングハウス)
我々はパンプルームではなく、「イギリスで一番パンが美味しいカフェ」と噂される場所でランチをとりました。
Sally Lunn's Eating House(サリー・ランズ・イーティング・ハウス)は15世紀に建てられたバースで最も古い建物。
Sally Lunn Bun(サリーラン)というフランス系のパンをいただけます。
サリーランはブリオッシュに近い、甘めでふわふわのパン。
日本人好みの食感と味に、やみつきになる人続出!
私はこちらでTrencher(トレンチャー)と呼ばれるお食事パンとスープのセットをいただきました。
昔、お皿が使われていなかった時代、パンはお皿代わりに使われていました。
トレンチャーとは、そのお皿代わりのパンのこと。
サリーランのトレンチャーとBLT、とっても相性がよくぺろりと完食してしまいました。
噂通り、サリーランは絶品!オリジナルのブレンドティーも美味しかったなぁ。
こちらのカフェ、メニューがとっても豊富!デザート系からおかず系までなんでも揃っています。
また行きたいお店!おすすめです!
Royal Crescent(ロイヤル・クレッセント)
お腹がいっぱいになったので、徒歩でロイヤル・クレッセントへ。
18世紀に建てられた、バースを代表する建築ロイヤル・クレッセント。
30戸のお家が連なって150mもの長さになっているため、写真に収めるのがとても難しい。笑
一番右のお家は「ロイヤル・クレッセントNo.1」と呼ばれ、ミュージアムとして公開されています。
現在も実際に住居として使われています。
お家賃は1戸で月に100万円くらいなんだとか……
階毎に分けての賃貸も行なっているようで、一番安いお部屋でも一月£1600……
みなさんいかがですか?笑
ロイヤルクレッセントを後にした私たちはBath Spa駅から次の目的地ブリストルへ移動しました。
ブリストル概要とブリストルへの行き方
造船業や貿易業で栄えた港町、Bristol(ブリストル)。
第二次世界大戦で激しい爆撃を受けた街であるため、街は新しい建物が多くモダンな印象。
街の中心にはエイボン川が流れており、ハーバーサイドのお散歩はとても気持ちが良いです。
ぜひとも晴れた日に訪れてほしい街です。
Bath Spa駅からBristol Temple Meads駅までの所要時間は電車で19分。
運賃は£8.20です(2020年10月現在)。
ロンドン〜Bristol Temple Meads駅の所要時間は約1時間40分。
運賃は£35前後ですが、こちらも時間帯や時期によって幅があります。
Bristol Temple Meads駅から街の中心部までは徒歩で15分ほど。
結構距離があるため、時間に余裕を持った方がよさそう。
Clifton Suspention Bridge(クリフトン吊り橋)
Bristol Temple Meads駅から吊り橋まで歩くと距離があるのと、吊り橋までのバスが運行休止になっていたため、時間節約のためにタクシーでひとっ飛び。
£10でした。安い!
ブリストルが誇る世界一古い吊り橋、クリフトン吊り橋です。
1864年開通。
無料で橋の上を歩くことが出来ます。
自殺スポットにもなっているようで、ところどころにホットラインの電話番号が貼ってありました……
イギリスの夏の名物アイスクリーム99フレークをゲット。ブルーベリーソース付き。
99フレーク片手に吊り橋の復路を歩きます。
町歩きを楽しむ
ブリストルはストリートアートが有名な街。
このあと紹介する、あのストリートアートの巨匠バンクシーもここブリストル出身です。
ハーバーサイドから眺めることのできるHotwells(ホットウェルズ)と呼ばれるエリアはカラフルな建物がずらり。
ブリストルの新しいアイコンとなっています。
ブリストルのバンクシー1「真珠の耳飾りの少女」
巨匠フェルメールのマスターピース「真珠の耳飾りの少女」のバンクシー版。
バンクシーは警報機を真珠として利用しています。
この作品、COVID-19のパンデミックを受け、マスクが着けられました。
誰の仕業なのかは不明……!
きっと今しか見ることのできない、マスクを着けた真珠の耳飾りの少女。必見です。
Brunel's SS Great Britain(SSグレートブリテン号)
かつて造船業で栄えたブリストル。
Brunel's SS Great Britain(SSグレートブリテン号) は当時世界で一番長い旅客船として使用されていたもの。
現在はミュージアムとして公開されています。
今回は中には入りませんでしたが、ぜひ次回観てみたい!
とても大きな船で、写真に収めるのに苦労しました。
Millenium Square(ミレニアム・スクエア)
ブリストル市民の憩いの場、ミレニアムスクエア。
とてもモダンな広場です。
ここを通過して、次のバンクシー作品へ向かいます。
ブリストルのバンクシー2「You don't need planning permission to build castles in the sky」
「You don't need planning permission to build castles in the sky」という文字だけステンシルされた作品。詳細は不明。
こちらの文は直訳すると「天空の城を建てるのに建築許可はいらない」となりますが、castle in the skyとは"空想"という意味になるイディオム。
つまり、「空想は自由だ!!」というバンクシーのメッセージなのではないかと私は考えています。
ブリストルのバンクシー3「The Well Hung Lover」
不倫現場から逃げたであろう人が窓からぶらさがっています。
もともとセクシャルクリニックだったというこちらの建物。
色々と皮肉たっぷりで考えさせられます。
ブリストルには他にもバンクシー作品がいくつかありますが、我々はこのアートを鑑賞した後、駅まで徒歩で移動し、ロンドンまで戻ってきました。
まとめ
バースもブリストルもそれぞれ個性の強い街で、非常に見応えがあります。
若干駆け足ではありましたが、日帰りで両都市の見たいものを全て観て回ることが出来たので、大満足!!
一都市ずつ一日かけて観るとすれば、どこかミュージアムに入るのがよさそうです。
バースは天気を問わず年中楽しめる場所だと感じました。
ブリストルは景色が美しい分、ぜひ晴れた日に行って欲しいです!
どちらも素敵な都市でロンドンから日帰りで楽しめます。ぜひ訪れてみてください。
ロンドンから日帰りシリーズ↓