先日のこと。
今シーズン最後の夏日に、セブンシスターズへ行ってきました。
イギリスを代表する絶景だとか死ぬまでに見ておきたい絶景などと言われるセブンシスターズ。
しかし私は、グランドキャニオンを見ても大して感動しなかった人間。
自然が作り出した絶景より、人間が生み出した建造物を見たときの方が圧倒的に感動が大きい。
「セブンシスターズは別に行かなくてもいいかな〜、でも実際に行ってこの目で見たら感動するのかな〜って思っていつも先延ばしにしている。実際どうなんだろう?」
なんてことを先日友人に話したところ、彼女から言われた言葉が「実際に行かなかったら、きっといつまでもそう考えると思うよ。」
・・・なるほど、よし行こう。
その会話から数日後、私はセブンシスターズへ向かっていました。
ロンドンからセブンシスターズへの行き方は、ブライトン経由とイーストボーン経由の二通り。
イーストボーン経由の方が所要時間が若干短いですが、本数が多いのはブライトン経由。
西側から眺めるのと東側から眺めるのでは見える景色も大きく異なります。
"セブンシスターズ"と検索してよく写真が出てくるのは、ブライトン経由の西側からの風景。
あの角度からの風景が見たい方は、ブライトン経由でどうぞ。
イーストボーン経由で行くと、崖の下のビーチに行けたり、崖の上をガッツリ歩くことが出来、よりアドベンチャー感が得られます。
今回私が選んだのはイーストボーン経由。
ブライトンにはもう行ったことがあったので、イーストボーンの街を見てみたかったのが理由。
暖かく晴れた日でしたが、9月ということもあり、ビーチにはほとんど人影がありませんでした。
ビーチ近くにあるバス停から観光バスに乗り込み、セブンシスターズを目指します。
ぐんぐんと山道を進むバス。高度もぐんぐん上がります。
さっきまで居た街があんなに小さく見えます。
高度が高くなったため、雲がどんどん近くなります。
さっきまでいい天気だったのに、あっという間に雲に覆われてしまいました。
じゃーん!これがセブシスターズだ!
天気悪ぅぅぅ……orz
さっきまであんなに晴れていたのに!小雨まで降ってきました。
せっかくなのでビーチに降りて砂利に腰掛けてぼーっとしてみたりもしました。
これ、晴れてたらもっと絶対綺麗だっただろうな。
しかし、私は崖自体より、この崖の上の大草原に深く感動いたしました。
すごくない??誰もいないの!!
こんな半径何百メートルって大きな範囲に、人が一人もいないという瞬間が、人生に何回あって……??
滅多に経験することのない非常に珍しい体験に、思わず鳥肌が立ちました。
崖ギリギリまで近づいてみたり。
バリケードもなにもないので、簡単に落ちてしまいそう。
ちらほらと人が増えました。
こんなに急な斜面、普通に歩いて降りられるのか……?と不安でしたが、芝生がしっかり生えていたため、滑らずしっかり降ることが出来ました。
もちろん登りも問題なし!
登山靴ではなく、普通のスニーカーで大丈夫でした。
白亜系チョークの崖と海のブルーグリーンのコントラストが美しい。
晴れていればもっと綺麗だっただろうけど、曇りでも十分美しかった!
帰りのバスからは、かわいいお家が立ち並ぶ村を見ることもできました。
道中は羊羊羊!とひたすらたくさんの羊がたくさんいて、普段ロンドンに住んでいては見る機会の少ない田園風景を楽しむことが出来て新鮮でした。
実際にセブンシスターズに行ってみて、予想以上にものすごく楽しめたのは一人旅だったからかもしれない。
一人旅ってひたすら自分の感情と向き合うしかないから、思う存分感動出来るし思う存分つまんないと思えて、どこまでも自分の気持ちに自分のペースで正直で居られる。
つまり、一人旅中は、自分が全て。
もちろん友達や家族とわいわい出かけるのも楽しくて好きだけれど、私は一人旅が大好きだ。
そんなことを再確認させてくれたセブンシスターズへの日帰り一人旅でした。