カフェの街、メルボルン。
世界で一番カフェの数が多い都市とも言われているメルボルンには、数々のハイレベルなカフェがずらりと立ち並んでいます。
世界中からたくさんの人が"最高の一杯"を求めてメルボルンを訪れるわけですが、筆者も漏れなくその一人でした。
メルボルンに住んでいた7ヶ月間、バリスタとして働く傍ら50軒以上のカフェを訪れました。
この記事ではその中からおすすめの12軒を厳選して紹介します。
どのカフェも個性があって素晴らしかったので、本当は一軒一軒すべて紹介したいのですが、泣く泣く絞りました……。
「メルボルンでカフェ巡りをしたいけれど、結局どこに行けばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そんな方の手助けなるよう、各カフェの特徴もしっかり紹介するので、ぜひカフェ選びの参考にしてみてください。
オーストラリアのコーヒーの種類について
「ラテとカプチーノの違いって何??」
この疑問は日本のカフェを訪れたときでも思い浮かぶはず。
しかし、オーストラリアのカフェでは、更に日本で馴染みの薄い名称がずらりと並びます。
「フラットホワイトって何?ピッコロって何?」
オーストラリアのコーヒーの種類と名称について、ちょっとだけ調べておけば、カフェでの注文も怖くありません。
こちらの記事を参考にしてみてください。
メルボルンには2種類のカフェがある
メルボルンの大きく分けて2種類のカフェがあります。
一つはコーヒーをメインに提供しており、フードメニューがほとんどないカフェ。
もう一つは食事のラインナップが豊富で、朝ご飯やランチでの利用に適したカフェです。
前者は、マフィンやクッキーなどコーヒーに合う軽食、もしくは、あってもサンドイッチ類しか扱っていないのに対し、後者は豪華なフードメニューが充実しているのが特徴。
ブランチしたかったのに、食べ物が置いてないカフェに来てしまった!なんてことがないよう、予め下調べが必要です。
また、メルボルンのカフェは朝早くにオープンし、夕方には閉まってしまうところが大半なので、こちらもご注意を。
この記事では、こだわりのコーヒーを提供する「コーヒーブレイクに訪れたいカフェ」と、こだわりのフードメニューを提供する「ご飯を食べに訪れたいカフェ」、それぞれ6件ずつ紹介します。
コーヒーブレイクに訪れたいカフェ
まず最初にご紹介するのは、コーヒーをメインに提供するメルボルンのカフェたち。
フードメニューは軽いお茶菓子のみのことがほとんど。
休憩がてらコーヒーを楽しむのにおすすめの場所です。
朝は出勤前のコーヒーをテイクアウトする人で込み合い、昼下がりは休憩に訪れた人で込み合います。
ターゲット層が平日働く人たちであることが多いため、週末は閉まっているお店が多いです。
前もって営業時間を確認しておくことをおすすめします。
Brother baba Budan
天井に吊られた椅子がインパクト大なBrother Baba Budanは、メルボルンで一番有名なカフェと言ってもいいでしょう。
メルボルンでカフェ巡りをするなら、このカフェは絶対に外せません。
メルボルンの有名カフェは街の中心部にないことが多いのですが、Brother Baba Budanは街のど真ん中に位置しています。
観光中も立ち寄りやすいので、ここのコーヒーを片手に街を散策するのもよさそう。
とりあえずメルボルンで一軒だけでもカフェに行っておきたい!という方にもおすすめ。
お店の名前になっているBaba Budanは、コーヒーをイエメンからインドに持ち込んだ人の名前。
コーヒーが世界に広がるの要因となったコーヒー歴史の超重要人物です。
Brother Baba Budanが使っているのは、メルボルンの有名ロースター"Seven Seeds"のもの。
フラットホワイトが最強においしくて、衝撃を受けました。
お店でコーヒー豆も購入出来ます。コーヒー好きな人へのお土産にもぴったり。
大人気のお店なので、どの時間帯でも列が出来ていることが多く、店内の席数も少ないので、時間に余裕をもって訪れるのがおすすめ。
Code Black Coffee
私がメルボルンで一番好きなカフェ、Code Black Coffee。
ここの酸味と苦みのバランスがとれた豆で作られたフラットホワイトがあまりにも私もツボに突き刺さったため、足繫く通いました。
コーヒー通の間でかなり有名なお店で、メルボルンの人気食事カフェOperator 25もここのコーヒー豆を使用しています。
Code Black Coffeeはメルボルンに6店舗を展開しています。
写真はノースメルボルンにあるロースター併設のお店で、朝食やランチも提供しています。
私が気軽に通えて好きだったのが、中心部のオフィス街にある360 Collins店。
オフィスビルの中に入っているので土日はお休みですが、平日に一人でふらっと入るには最適のカフェでした。
観光客人気はないけれど、コーヒー通の間で有名なおいしいコーヒーを求める方は、ぜひCode Black Coffeeへ!
Shortstop Coffee & Donuts
街の中心部にあるカフェ、Shortstop Coffee & Donuts。
名前の通り、コーヒーとドーナツのお店です。
ドーナツはユニークなフレーバーも多く、閉店間際に行くと売り切れていることもしばしば。
ミルキーなコーヒーと、生地にこだわったおいしいドーナツの相性は抜群!
一緒に口に含むと、そのハーモニーに思わずうっとりしてしまうはず。
店内は座席数が少ないので、テイクアウトもおすすめです。
ここでコーヒーとドーナツをゲットして、メルボルンのランドマーク的存在であるビクトリア州立図書館まで歩いていくのもよさそう。
コーヒーと一緒にちょっとだけ甘いものも楽しみたい方におすすめのカフェです。
Patritia Coffee Brewers
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メルボルンの隠れ家的カフェといえば、Patritia Coffee Brewers。
普通に歩いていたら絶対に気付かないような場所にあるカフェなのですが、いつ行っても大混雑!
店内は大変狭く、基本立ち飲みです。
外に簡易的な席が少しだけ用意されています。
私は窓際のカウンターで立ち飲みしました。
写真からも伝わってくる、丁寧に温められたきめ細かなスチームミルク!
エスプレッソに拘った自家焙煎の豆で作られたビバレッジは、多くの人を魅了しています。
グーグルマップの評価の高さから、その人気の高さがすぐにわかるはずです。
地元の人に混ざって雑多な中でコーヒーを楽しみたい方におすすめです。
カフェ文化がどれだけメルボルンっ子に浸透しているかが感じられると思います。
Market Lane Coffee
こちらもメルボルンの超有名店、Market Lane Coffee。
店名が書かれたこのカップはインスタグラマーにも大人気!見かけたことがある人も多いはず。
メルボルン市内に7店舗を構えていますが、一番有名なのはその名の通り、メルボルンで一番大きなマーケット「クイーンビクトリアマーケット」内にあるお店。
常に人だかりが出来ているので、マーケット内でもすぐにお店を見つけられます。
メルボルンのマーケットについてはこちらをどうぞ↓
カップの裏もかわいい!
こちらのお店、店員さんがコーヒーを作る工程を全部見ることが出来るのがなかなか面白いです。
クイーンビクトリアマーケット内にある店舗は基本立ち飲み。
マーケットでのお買い物・観光がてら、気軽に寄れます。
オーストラリアのカフェにしては珍しく、ドリップコーヒーにも力を入れているので、ホワイト(ミルク入り)じゃないコーヒーを飲みたいという人にもおすすめのカフェです。
Dukes Coffee Roasters
フリンダースストリート駅からすぐのFlinders Laneにある小ぢんまりとしたカフェ、Dukes Coffee Roasters。
駅からのアクセスがいいこともあり、いつも列が出来ています。
座席はありますが、店内が狭いので、長時間ゆっくりするのには向いていないかもしれません。
こだわりの自家焙煎のコーヒー豆から作られるビバレッジは、まさに至福の一杯。
人気の理由がわかります。
Dukesはティーバッグならぬコーヒーバッグも販売しています。
お湯を注ぐだけでDukesのコーヒーが楽しめる優れもの。
ばらまき用のお土産にもおすすめ!
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駅に近いので、電車に乗る前後の休憩におすすめなカフェです。
ご飯を食べに訪れたいカフェ
次に紹介するのは、食事メニューにも力を入れたメルボルンのカフェたち。
コーヒーがおいしいのはもちろんのこと、食事メニューのクオリティの高さに驚くはず。
「メルボルンらしいことと言えば、朝食やブランチをカフェで食べること!」というメルボルンっ子も多いです。
メルボルンを訪れたら、ぜひ一度はカフェで食事をとってみてください。
メルボルンには味覚的にも視覚的にも楽しませてくれるカフェがたくさんあります。
どのお店も大人気のため、休日のブランチ時は混雑が予想されます。
早めに出かけるか、時間に余裕のあるときに訪れることをおすすめします。
The Hardware Société
カフェ激戦区のメルボルンで、現地の人が口をそろえて「ここは有名な人気店!おすすめ!」と言うのがThe Hardware Societe。
メルボルンのブランチならここ!というくらい有名なカフェです。
フランス系のお食事を提供しています。
奥に見えるフランスの人気ブランド"ボンヌママン"のジャムはセルフサービスで使えます。
ラテアートも素晴らしい!カップ&ソーサーもかわいい。
いつ行っても大行列の大人気店ですが、お店自体が広いため、大人数でない限り意外に早く入店出来ます。
私が注文したのは、スクランブルエッグとスモークサーモンのサンドイッチ。
ズッキーニがたっぷり入っていました。
ふわふわのスクランブルエッグがおいしいのはもちろん、スモークサーモンも分厚くて大満足!
友人はポークベリーと卵のプレートを注文していました。
少し分けてもらいましたが、こちらもとってもおいしかったです。
フランス系のお料理ということで、どちらもとっても上品なお味。
ブランチや朝食のお店選びに迷ったら、とりあえず一番の有名店The Hardware Societeを選んでおけば間違いないでしょう。
The Kettle Black
こちらもメルボルンの超有名店、The Kettle Black。
中心部からは少し離れていますが、いつも混雑しています。
天井が高く、広々とした店内です。
白を基調とした店内は、インテリアにもこだわりあり!
とってもおしゃれ。
The Kettle Blackの名物と言えば、このインスタ映えするパンケーキ。
インスタグラマーに大人気な理由が一目見てわかるはず。
見た目が華やかでかわいいのはもちろん、味もしっかり美味しいのがなんともメルボルンらしい。
メープルシロップがたっぷりしみ込んでいておいしい。
ただし、かなり量が多いので、2人以上でシェアすることをおすすめします。
The Kettle Blackは、Darling Groupという系列のお店の一つ。系列店はどこも有名店揃い!
他の系列店でもこちらのパンケーキを食べることが出来るので、The Kettle Blackで食逃してしまった場合もご安心ください。
コーヒーも安定のおいしさ&美しさ。
カップ&ソーサーも白です。
パンケーキ以外の食事メニューも充実していて、洒落ています。
いくつか食べましたが、パンケーキが一番美味しかったかも。
The Kettle Blackは、インスタ映えを狙いたいなら確実に抑えておきたいカフェです。
街から南側へお散歩がてら寄るなら、ぜひこのカフェへ!
Auction Rooms
ボヘミアンなルックスがなんともたまらないAuction Roomsは、地元メルボルンっ子も強くおすすめする有名カフェ。
中心部から離れているのでアクセスがちょっぴり悪いのですが、それでも人気と知名度の高さを誇るのは流石の一言に尽きます。
もともとオークション会場として使われていた場所をカフェに改装したため、Auction Roomsと名付けられたのだそう。
店内は広々としていますが、平日の午前でもこの込み具合の人気っぷり。
早めに出かけるか、4人以上であれば予約しておくことをおすすめします。
Auction Roomsで使用されている豆はメルボルンの人気有名カフェSt. Aliのもの。間違いなくおいしい。
St Aliもまた、メルボルンを代表する自家焙煎のコーヒーに拘っているカフェです。
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食事メニューは見た目もかわいく、味も確かなものが勢ぞろい。
色々試したくなってしまいます。
地元の人にも愛されるローカルなカフェでブランチしたいときにぴったりです。
Industry Beans
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ボヘミアンな雰囲気がなんともおしゃれなエリア、Fitzroy(フィッツロイ)。
ここで一番有名と言っても過言ではないカフェが、Industry Beans。
シドニーにも進出しています。
自家焙煎の豆から作られるコーヒービバレッジがおいしいのはもちろん、Industry Beansは紅茶やジュース類も充実しています。
コーヒーが苦手な人でも、飲み物を選ぶ楽しみが増えるのが嬉しい。
お料理の盛り付けがかわいいのはもちろん、食器にもこだわりが見られます。
私が食べたのはスコッチエッグとビーフカルパッチョのブランチ。
これがもう、本当に美味しかった……今もあるのかな、また食べたいです。
Fitzroyエリアを散策するときにぜひ訪れて欲しいカフェです。
このカフェを訪れるために、Fitzroyエリアを散策してもいいくらい。
中心部とは雰囲気が丸っきり違って、おもしろいエリアですよ。
Manchester Press
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メルボルン市街地の中心地の裏路地にひっそりと存在するカフェManchester Press。
Manchester Pressの名物はベーグルです!
食事系からスイーツ系まで、幅広いメニューが取り揃えられています。
「Bacon, Maple & Banana」という、その名の通りメニューがベーコンとバナナのベーグルにメープルシロップがかかったメニューが人気。
ポップコーンも乗っかっている見た目も楽しいベーグルなのですが、Manchester Pressを訪れるたびに甘いものの気分じゃないので、結局食べることが出来ず。無念。
上の写真はスモークサーモンのベーグルです。
メルボルン市街地中心部の人気カフェですが、店内が広く、またゆったりとした雰囲気のカフェなので、長居もしやすいです。
Proud Mary
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ブルーのエスプレッソマシンがかわいいProud Maryは、自家焙煎のコーヒーにこだわったカフェです。
自家焙煎のこだわりコーヒーは、ホワイトでもブラックでもとっても美味しい。
エスプレッソマシンとお揃いの、ブルーのカップ&ソーサーもポイント。
私がメルボルンで勤務していたカフェも、ここProud Maryの豆を使用しており、ビバレッジはブルーのカップで提供していました。
盛り付けからこだわりが伝わってくるお食事も、メニューが充実。
リコッタチーズのパンケーキがProud Maryの人気メニューなのですが、相変わらず甘いものを食べる気分になれず、リゾットを注文した私。笑
Collingwoodエリアの散策時にぜひ寄りたいカフェです。
休日に足を延ばしてブランチを食べに行くのにもぴったり。
おわりに
メルボルンのカフェはレベルが高いのはもちろん、一つ一つに個性があります。
どのカフェに行っても新たなカフェの側面を発見出来るため、何件も巡りたくなってしまいます。
カフェ巡りはカフェの街メルボルンでの楽しみの一つ。
この記事を参考に、ぜひお気に入りのカフェを見つけてみてください。
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