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ロンドンでバンクシー巡り!私が作品を見た10ヶ所一覧

(最終更新日:2022年2月22日)

少し前のこと。「バンクシー探検隊」と称し、友人らとロンドンでバンクシー巡りをしてきました。

交通費以外無料なのに充実感がはんぱなくてとても楽しかったので、バンクシーのみならずアートが好きな人、探検が好きな人(?)に強くおすすめしたい。

 

 

はじめに

探検するにあたって参考にしたサイトはこちら。

我々は初日、このサイトで紹介されている5ヶ所+1ヶ所の計6箇所を回りました。所要時間は3時間半ほど。 

使った交通手段は地下鉄のみ。残りは徒歩です。

また、別日に4ヶ所のバンクシーグラフィティ巡りを実行しました。

こちらの所要時間は3時間ほど。全て徒歩です。

 

巡った10ヶ所のうち2ヶ所はすでに上書きされていました。

現在グラフィティが残っている8ヶ所は、効率よく回れば4時間くらいで制覇できそうです。

 

Extinction Rebellion(絶滅への反逆)

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一番最初に訪れたのは、マーブルアーチのすぐ脇にある「絶滅への反逆」。今回巡った中で一番新しいと言われている公式作品です。

環境デモ団体の占拠が終わった直後に描かれたので、このデモに賛同するメッセージだと受け取られます。

 

2019年春、私がロンドンに越してきてすぐに描かれた作品で、「ロンドンだとこんなことも起こってしまうんだ……」と当時大興奮しました。

描かれた3日後くらいに観に来たときは写真を撮る人がそこそこいたのに、今回は我々以外ゼロ。

 

マーブルアーチのすぐ脇にあるので、すぐに見つけることが出来るはずです。

作品はアクリル板で保護されています。

 

※追記:現在はアクリル板と作品の隙間に草が生い茂っており(!)、グラフィティが見れない状態とのことです。まさかの自然に邪魔されて見れなくなってしまうという事態!ストリートアートならではの出来事。面白い。

 

Falling Shopper(落下する買い物客) 

マーブルアーチから歩くこと約20分。次の作品へ到着です。

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来てみてびっくり。

ここ、1ヶ月前に通ったのに全然気付かなかった〜!やられた〜!こんなに大きな作品なのに!

いつも下ばっか向いて歩いているんだなぁということを思い知らされました。

 

ショッピング街のすぐ脇にある風刺画。タイトル通り、落下する買い物客です。

なんとも考えさせられる。

 

Bansky Rat?(バンクシーのネズミ?) 

地下鉄でウェストミンスター駅まで移動。

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こちらは残念ながら上書きされておりました。 

バンクシーを象徴するモチーフ「バンクシーのネズミ」が描かれていたようですが、本物かどうかの確証はないのだとか。

数週間前にはまだ目撃情報があったため、この数週間で変化してしまうストリートアートの儚さを肌で感じることができてなんだか感動!

 

場所は、ウエストミンスター駅からテムズ川側の出口に出たところにあるコンクリートブロックです。

 

Snorting Copper(コカインを吸う警官)

地下鉄でオールドストリート駅まで移動。そこから徒歩7分ほど。

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タイトルまんまですが、コカインを吸う警察官が描かれている風刺画で、このように展示されるまでにとても珍しい背景を辿っています。

このグラフィティは傷をつけられ、さらには地区政府により白いペンキで塗りつぶされていましたが、この旧ビルを買い取った不動産会社が、バンクシーの絵が隠れている部分の壁を切り出し、洗浄、修復作業を施して鉄骨のフレームに収め、建てなおされたビルの一角の元描かれていた場所に設置したのです(すごい)。ウィンドー越しに保護しながら、店外から見えるように同じ場所で路地に面したガラス張りの壁の内側に配置されています。

ロンドンでバンクシー巡りお勧め5選!バンクシー(Banksy)アートが鑑賞できる場所行ってきました!見れなくなる場所もあるのでお早めに! | 360°Travel

ここまでしてまで保護されるバンクシーって……本当に愛されている…… !

 

脇道で、さらにガラス張りの店内から展示されているシステムなので、見落としそうになります。ご注意を!

 

This Wall is a Designated Graffitti Area(この壁は落書き専用に指定されたエリアです) 

先ほどのグラフィティから歩いて約2分。

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クラブ「カーゴ」の敷地内に描かれた作品。カーゴが開いている時間帯じゃないと近くで鑑賞できないみたい。

私たちが訪れたのは17時過ぎでゲートが開いていたため、近くでバッチリ見ることができました。

 

右上には「この壁は落書き専用に指定されたエリアです。ゴミはお持ち帰りください。」と書かれています。

この付近のエリアはバンクシー以外にもストリートアートがたくさん!またゆっくり散策したいくらい気に入った。

 

Team Robbo Rat(ロボに上書きされたバンクシーのネズミ)

歩くこと約17分、最後の目的地に到着です。 

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バンクシーのネズミに、バンクシーのライバルアーティストのロボが上書きをしたとされる合作アートです。

元々はバンクシーにより「LONDON doesn't work」と書かれていたのだそう。

それを「I love London - ROBBO」 に書き換えたロボ……おもしろいなぁ!

 

 

Banksy Basquiat Piece(バスキアと非公式コラボ1)

さて、探検隊第二弾。別日にバービカンセンターにある作品から鑑賞をスタートしました。

一つ前のTeam Robbo Ratから徒歩ですぐの場所なので、初日にここまで歩いてもよかったかもしれません。

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2017年バービカンアートギャラリーにて開催されたアメリカの画家バスキアの展覧会開催前に、突如として現れた作品です。

バスキアのグラフィティは日本でもグッズ等を通して見かけることが多いため、既視感のある方が多いのではないでしょうか。

 

元になっているのはバスキアのBoy and Dog in Johnnypumpという作品。

黒人アーティストであるバスキア(の作品)を白人の警察が身体検査している様子は、まさに今問題となっているのBlack Lives Matterにも繋がります。

 

左側にあるガイコツの絵は、この作品がアクリル板で保護される前に何者かによって書き足されたもの。

ガイコツがバスキアのアイコンである王冠を持って駆けつけてきています。

 

Banksy Basquiat Piece(バスキアと非公式コラボ2) 

続いての作品は、先ほどの作品のすぐ向かい側にあります。

 
 
 
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Major new Basquiat show opens at the Barbican - a place that is normally very keen to clean any graffiti from its walls.

Banksy(@banksy)がシェアした投稿 -

「普段はグラフィティアートを消すのに一生懸命なこの場所バービカンで、バスキアの大規模な展覧会が開催される」と書かれたバンクシーのインスタグラム。

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バスキアのアイコンである王冠型の観覧車に乗るために、列を成してお金を払う人々。 

普段はストリートアートを排斥しているくせに、そのストリートアートで商売をするバービカンへの皮肉が込められているようです。

 

Pink Car(ピンクの車) 

バービカンセンターから歩くこと約25分。次の鑑賞スポットはブリックレーンです。

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長い間放置されていた車をバンクシーがピンクに塗ってしまった、という作品。

詳細は不明。

この辺りはフードトラックとグラフィティアートがたくさんあるとても楽しいエリアです。

ピンクの車を探しながら、色々と散策してみるのもよさそう。

 

Tesco Flag(テスコフラッグ)

歩くこと約40分(!)、次の鑑賞スポットに到着です。

バスや電車を乗り継いで移動もできますが、それでも30分ほどかかってしまうようです。

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こちらの作品は残念ながらアクリル板の上から落書きされており、ほとんど見れない状態でした。

掲揚されたテスコのショッピングバッグに向かって敬礼する男女が描かれています。

イギリスで買い物袋有料化が導入された頃に描かれた作品です。

 

まとめ

バンクシー巡りのコツは、下調べをきちんとすること。

最初からルートをある程度決めて、詳細な場所も確認しておくと良いです。

詳細な場所を調べずに探検すると、苦戦してしまうかも……!

 

バンクシー巡りは、ロンドンに住んでなきゃなかなか出来ない大満足のアクティビティでした!

すでに見れなくなってしまった作品もいくつかあったので、感慨深かったです。

ノートルダム大聖堂も首里城も、いつかいつかと思っているうちになくなってしまったし、人だって物だっていつまでもそこにあるとは限らない。

先延ばしにせず、今できることはなんでもやっておこうと思った。

探検隊を企画してくれた友人、一緒に探検してくれた友人にスペシャルサンクス!! 

 

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