ルネ・マグリットはベルギー人のシュルレアリスムの画家。
私が彼の作品に出会ったのは10年前のこと。
当時私はアートにあまり興味がなかったのですが、マグリットがきっかけでアートの世界にぐんぐん引き込まれ、あっという間に美術館巡りが趣味に。
今では、私の生活にとってアートはなくてはならない存在です。
私にアートへの扉を開いてくれたマグリットは、私にとって今でもとても大切な存在です。
一番好きな画家だと言えます。
ベルギーはブリュッセルにあるマグリット美術館は言わずと知れた存在です。
ブリュッセルの観光名所の一つになっています。
しかし、ブリュッセル市内にもう一つマグリットの美術館があることを知っている人はなかなかいないのではないでしょうか。
この記事ではルネ・マグリットの家美術館への行き方、チケット情報などを紹介します。
マグリットの家美術館のチケット購入方法
入場は基本的に予約制です。
こちらのウェブサイトからタイムスロットを予約することが出来ます。
http://www.magrittemuseum.be/index.php/nl/
チケットは10ユーロ。
来館当日、ミュージアムの入り口にて支払います。
マグリットの家への行き方
マグリットの家は、街の中心部から離れた住宅街にポツンと存在します。
アクセスはあまりよくはありません。
ブリュッセル中心部からはトラム51、93に乗って最寄りの停留所まで20〜25分くらい。
そこからは徒歩5分ほど。
マグリットの家付近でマグリットの作品を模したモザイクアートを見つけました。
マグリットの家の前にはマグリットのシルエット型の看板があるので、場所はすぐにわかるはずです。
この看板が立っている建物がマグリットの家です。
ベルを鳴らして開錠してもらい、大きな扉を開けて入場します。
マグリットの家の中の様子
実はこのマグリットの家、Musée d'Art Abstraitという私営美術館と併設されています。
前半はMusée d'Art Abstrait、後半はマグリットの家という造りになっています。
Musée d'Art Abstraitからは、ブリュッセルのランドマーク"アトミウム"を眺めることが出来ます。
Musée d'Art Abstraitは、オーナーが趣味で始めたアートの収集品を展示したいという想いから公開されたミュージアム。
一度には展示出来ないほど数多の作品が収蔵されており、常に作品を入れ替えているのだそう。
私が訪れたときは完全に私一人の貸切だったため、学芸員さん達がたくさんの説明をしてくださり、なんとも贅沢な時間でした。
(学芸員さん達はフランス語、オランダ語、英語を話していて、みなさんトリリンガルでした……さすがベルギー!)
"空の鳥"のグッズたち
マグリットの家にはマグリットに所縁のあるグッズが多く展示されている他、作品(絵画)も展示されているのですが、それらは全てマグリットの研究者たちにより復刻された作品たちです。
火事や事故で失われた作品たちを、当時の貴重な資料やマグリットの作品の研究結果を元に復刻した貴重な作品を鑑賞することが出来ます。
もうこの世にはない作品を研究者たちのお陰で鑑賞出来るのは、なんとも不思議な体験です。
マグリットの家は、マグリットが奥さんと実際に24年間住んでいたお家です。
マグリットの作品にはこの家のモチーフがたくさん登場します。
例えばこの階段の手すり。
マグリットの家に登場する階段の手すりは、これにそっくりです。
壁の色はまさにマグリットブルー!
そして、暖炉は"刺し貫かれた時間"に描かれているものとそっくりです。
ドアにかけられた傘もポイント。
裏庭にはガラス張りで自然光がたっぷり入るアトリエがあります。
しかし、アトリエがあるのにも関わらず、マグリットはキッチンでの制作を好んでいました。
奥さんと一緒に過ごせるから、というのが一つの理由だったのだそう。
マグリットの家の外観。傾いている……!
マグリットの作品をたっぷり見たいのであればマグリット美術館に行くのが一番おすすめですが、「マグリットが大好き!彼の生活も垣間見たい!」というファン方にはマグリットの家はとってもおすすめです。
マグリット美術館とセットで行くとより楽しめますので、ぜひお出かけされてみてください。
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