ドイツの隠れた首都と称される、ドイツ第三の都市ミュンヘン。
のんびりとした独特の空気が流れている、居心地のよい素敵な街です。
ミュンヘンにはニンフェンブルク城やレジレンツなどたくさんの観光地がありますが、私がイチオシしたいのは教会巡り。
たくさんの個性豊かな教会が、なんと、全て入場無料です。しかも、 全て徒歩で回ることができます。
この記事では、たくさんの教会の中から私が特に好きな教会を5つ厳選して紹介します。
- Peterskirche(聖ペーター教会・ペータース教会)
- Frauenkirche(フラウエン教会・聖母教会)
- Heiliggeistkirche(ハイリッヒガイスト教会・聖霊教会)
- Asamkirche(アザム教会)
- Theatinerkirche(テアティーナ教会)
- まとめ
Peterskirche(聖ペーター教会・ペータース教会)
ミュンヘン観光で見逃せない教会といえば、聖ピーター教会(ペータース教会)。
ミュンヘンで最も古い教会とされていますが、戦時中に破壊されたため、現在の建物は最近修復されたものが使用されています。
ふんわりとした色合いのフレスコ画(天井画)と、重厚感のあるゴールドの祭壇のコントラストが美しい。
ミュンヘン観光でペーター教会が見逃せない理由は、91mの高さを誇る塔。
この塔は展望台になっており、登ることができます。料金は3ユーロ。
塔から見下ろすマリエン広場とミュンヘンの景色はとても美しく、いつまでも眺めていたくなります。
天気がよくて雲がない日は、アルプス山脈を望むことも出来るのだとか!
狭い階段を登るため注意が必要ですが、気持ちの良いこの景色をぜひ体験してみてください。
Frauenkirche(フラウエン教会・聖母教会)
ミュンヘンのシンボルと言っても過言ではない、玉ねぎ型の2つのドームが特徴的なフラウエン教会。
先ほど紹介したペーター教会の展望台からの写真の左側に写っているのが、この教会です。
写真で見ても分かる通り、この教会はとにかく巨大!!22,000人を収容できるのだそう。
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フラウエン教会には「悪魔の足跡」(der Teufelstritt)があります。足元に注目して探してみてください。
この悪魔の足跡の位置から祭壇を望むと……
この教会にはたくさんの窓があるはずなのに、正面のステンドグラス以外の窓が一切見えません。(建設された当初は祭壇が現在のものより大きく、正面のステンドグラスも見えなかったのだとか。 )
なぜフラウエン教会には悪魔の足跡があるのでしょうか?
諸説あるようですが、その内の一つをご紹介します。
この教会を設計・建築したハルスバッハは「窓が無い教会を建築することを条件に、教会の建設に協力する」という約束を悪魔と交わしました。教会が完成して悪魔に見せると、窓が無い(見えない)にも関わらず、教会には明るい光が差し込んでいました。悪魔は、悔しさに地団駄を踏んで「悪魔の足跡」を残したと伝えられています。
面白いエピソードを持つフラウエン教会。訪れた際は、ぜひ悪魔の足跡から祭壇を眺めてみてください。
Heiliggeistkirche(ハイリッヒガイスト教会・聖霊教会)
私がミュンヘンで一番好きな教会"ハイリッヒガイスト教会"を紹介します。
天井のフレスコ画と漆喰装飾に目を奪われる、なんともかわいい教会。
これらは18世紀当時、フレスコ画と漆喰装飾で売れっ子だったアザム兄弟が手がけました。
ベビーピンクとミントグリーンの組み合わせが強烈にかわいい。デコレーションケーキを彷彿させる。
13世紀からの古い歴史を持つ教会です。とにかくかわいい。ずっと眺めていたくなる教会。
Asamkirche(アザム教会)
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私が一番好きな教会"ハイリッヒガイスト教会"を手がけたアザム兄弟によるアザム兄弟のための教会、それがアザム教会です。
芸術兄弟であった彼らが彼らのために自費で建てたという、なんとも異質なプライベート教会。入り口から既に異質な空気感を放っていると思いませんか?笑
アザム兄弟は本当はこの教会を公開したくなかったのだとか……一般公開を強いられたのだそう。
バロック様式の最高傑作の一つと称されているアザム教会。
アザム兄弟の趣味大全開です。とにかくド派手。ごてごて。キラッキラ。ゴー⭐︎ジャス。
元々彼らが趣味で自由に設計した教会だったので、祭壇の方角やら様式などが一般的な教会とは異なるのだそう。
私が訪れたときは、祭壇のかなり手前の方に柵があり、そこから中を見学する形がとられていました。
距離があってもかなり大きな衝撃を受けた……それくらい面白い教会でした。
ミュンヘンを訪れた際はぜひ訪れてみてください。一見の価値あり!
Theatinerkirche(テアティーナ教会)
17世紀に建設されたテアティーナ教会。私はこの教会のギャップにやられました。
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イタリア建築を彷彿させる黄色の外見とは打って変わり、
中は真っ白です。とにかく真っ白。真っ白だから余計に漆喰装飾の繊細さが伝わってきます。
説教壇だけ黒い。ひときわ目立っています。
教会内に一歩足を踏み入れた瞬間、その独特な空気感に圧倒されてしまいました。
教会を建設した選帝侯フェルデナント・マリアとその奥さんは、この教会に眠っています。
まとめ
ミュンヘンの教会は個性が強い。
個性豊かな教会がこれほどまでに近い距離に集中している街もなかなかありません。1日で全て回ることも容易に可能です。
教会好きにはたまらない街、ミュンヘン。ミュンヘン観光プランにぜひ教会巡りを組み込んでみてください。
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