先日、オランダの市民化テストinburgeringに合格することが出来ました!
どうしても学校に行きたくなかったため独学で対策し、晴れて全ての試験に一発合格することが出来ました。
この記事では、私が具体的にどのように独学でinburgering試験対策を行ったか詳しく紹介します。
オランダの市民化テスト「 inburgeringsexamen」とは?
日本語で市民化テストと言われるinburgeringsexamenは、オランダにinburgeren = integration(統合)するための試験です。
特定のビザでオランダに滞在する場合、この試験に合格したというディプロマが必要です。
主にパートナービザやpermanent residence permit(永住権)でオランダに滞在する人がこの試験の対象者になります。
条件はビザによって異なりますが、私の場合パートナービザでオランダに滞在しており、ビザ開始日から3年以内に市民化テストに合格しなくてはなりませんでした。
試験は2024年現在、下記の6つのパートに分かれています。
- ONA
- リーディング
- リスニング
- スピーキング
- ライティング
- KNM(オランダ社会についての知識)
私はONAを免除する条件を満たしていたため、免除手続きを行いました。
詳しくはこちらをご覧ください↓
現在、入国時期によってオランダ語試験のレベルがA2とB1に分かれています。
私は2021年に入国したので、A2レベルでの受験でした。
テストは6割正解が合格の目安となっているので、割と優しいです。
私は、リーディング→リスニング→ライティング→スピーキング→KNMの順に試験を受けました。
リーティングとリスニングは全て選択問題で比較的優しいため、先に受験する人が多いように思います。
また、KNMも選択問題のため、リーディングとリスニングと同時期に受ける人も多い印象です。
私はKNMが一番難しいと感じたため、一番最後に回しました。(実際に合格率が一番低いのはKNMなのだとか?)
ライティングやスピーキングテストの前半は選択問題じゃない分、難易度が高く感じるかと思います。
ライティングとスピーキングは実施されている試験の回数が少ないため、予約を取るのが他より少し難しいです。
私はアムステルダムでの予約を取ることが出来なかったので、ロッテルダムまで行って受験しました。
ライティングとスピーキングのテストは、早めに予約を取ることをおすすめします。
さて、ここからは、各試験を私がどのように進めていったか、詳しく説明します。
オランダ語の勉強方法・試験対策
私はまずオランダ語に慣れるため、皆さんご存じのDuolingoに取り組みました。
A2レベルの場合、DuolingoをSection 2まで終わらせておけば文法は問題ありません。(B1レベルの場合はSection 3まで終わらせておくと安心だと思います。)
次に私が取り組んだのは、フローニンゲン大学の無料オンラインオランダ語講座です。
初心者向けのオランダ講座で、完全無料で受講可能です。
かなり初心者向けの内容のため、Duolingoより先にこちらから取り組んでも大丈夫だと思います。
オランダ語に少し慣れてきた頃に、テキストに取り組みました。
私が使ったテキストはこちら「オランダ語の基礎」です。
オランダ語の基礎文法と基礎単語がまんべんなくカバーされている貴重な教材です。
例題も多くボリュームがあるので、私はじっくりと合計3巡、この教材に取り組みました。
この教材内容を全部クリア出来れば、A2だけでなくB1も申し分ないと思います。
リーディングとリスニングの試験対策
リーディングA2の試験時間は65分、リスニングは45分です。
公式の練習問題があるので、事前にこちらを全て解いておきました。
本番と同じ画面と試験時間で練習できるので、操作方法に慣れておくと安心です。
リスニングは一度で聞き取れなくても、繰り返して聞くことが可能です。
ライティングの試験対策
ライティングA2の試験時間は40分。
試験会場内では用意されたボールペンしか使用できないため、筆記具を持参する必要はありません。
ボールペンなので修正がしにくいのがちょっとプレッシャー。笑
事前に前述の公式の練習問題を解いて、回答をネイティブスピーカーに確認してもらえると安心です。
ごくごくシンプルな文章でも、文法のミスなく文章が構築できていれば大丈夫です。
スピーキングの試験対策
スピーキングA2の試験時間は35分。
前半は自分の声を録音して回答する方式の試験(みんなが一斉にマイクに向かってしゃべり始めて騒がしくなります)で、後半は会話を聞いて正しい回答を選ぶリスニングテストのような選択問題です。
この後半の問題は、4問以上間違えると失格となるため注意が必要です。(仮に前半が満点だったとしても、後半4問以上間違えると失格です。)
私はこれがとても心配だったので、テスト本番は後半の問題から慎重に解き始め、あとから前半の問題に取り掛かりました。
公式の練習問題以外に、下記のページのYouTubeで練習をすることを強くおすすめします。
公式の練習問題には模範解答がありませんが、下記サイトでは模範解答も確認することが出来ます。
スピーキングの試験は、如何に的確に間違いのない回答を出来るかどうかが重要なので、シンプルに間違わずに答えればOKです。
例えば、「好きな食べ物は何ですか?どのくらいの頻度で食べますか?」という問題に対して、「好きな食べ物はビーフステーキで、2ヵ月に1回くらい食べるかな……。」が現実だとしても、「好きな食べ物はバナナで、毎日食べます。」と答えた方が確実にミスなく答えられますよね。
上記のYouTubeの模範解答を確認すれば、「こんなにシンプルに答えて大丈夫なんだ!」とちょっと安心すると思います。
KNM(Kennis van de Nederlandse Maatschappij)の試験対策
KNMはオランダ社会の知識に関する試験で、試験時間は45分です。
こちらはA2もB1も共通の試験です。
生活しているうちに学ぶことも多いため、オランダ生活が短い人にとっては難易度が高いかもしれません。
KNMには有名な教科書が2つあります。
- Welkom in Nederland
- TaalCompleet - KNM
基本的にはこのどちらかを読み込んでから、過去問を解くのが対策方法です。(私はTaalCompleet - KNMを使いました。)
政治の仕組みと学校の仕組みに関してはしっかり暗記しておくことをおすすめします。
結果発表について
結果はDUOの公式ウェブサイト、並びに郵便で通知されます。
私のケースだと、リーディング、リスニング、KNMは受験からウェブで結果が出るまでに1週間、スピーキングは4週間、ライティングは6週間かかりました。
全ての結果が出てから6日後にディプロマが自宅に届きました。
おわりに
2024年、政権が変わった影響で、今後inburgeringにも変化が起こりそうです。
もしかして私もB1の試験を受け直さなくてはならないのかな?とドキドキしています。
このブログがこれからオランダ市民化試験を受ける人の参考に少しでもなれば幸いです。
最後までご覧くださりありがとうございます。