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オランダで一番インスタ映えする絶景"ヘザー"を訪ねて

ホリデーシーズンも間も無く終わる8月の終わり。

オランダは徐々に肌寒くなり、少しずつ、しかし駆け足気味で、秋へと移行していきます。

オランダでこの時期だけに見られる晩夏の象徴とも言える花があります。

それは、Heather(ヘザー)

数ヶ月前に、「オランダにはラベンダー畑はないのかな?」と調べてみたところ、「オランダにはラベンダー畑はないけど、同じ紫の植物"ヘザー"がたくさんあるよ!」という情報を入手。

それからというものの、ヘザーが満開になるシーズンを今か今かと首を長くして待っていました。

そしてついにヘザーのシーズンが到来。

このブログではオランダでヘザーを見られる場所、私がオランダで実際にヘザーを見に行った様子を紹介します。

 

 

ヘザーとは?

ヘザーは乾燥した荒地に生息する植物。

別名heath(ヒース)やカルーナ、エリカなどとも呼ばれており、厳密にはそれぞれ異なる植物ですが、この記事では一番精通した名であるヘザーで統一します。

オランダ語だとheideと呼ばれています。

花の色は紫やピンク、白など様々で、オランダでは8月下旬から9月上旬に満開を迎えます。

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この時期になると、オランダではガーデンセンターやスーパーマーケットにも鉢植えのヘザーが並ぶようになります。

我が家もベランダで育てています。

しっかり色づいた花は、限られた期間しか観察することが出来ません。

ヘザーを観に行く際は、時期をしっかり狙って行くことがポイントです。

 

 

オランダでヘザーを観られるスポット

ヘザーが有名なのはイギリスですが、オランダにもヘザーを見られる有名なスポットが存在します。

どこもアムステルダムから日帰りでも行ける距離です。

 

フェールヴェゾーム国立公園(Nationaal Park Veluwezoom)

一番有名なのは、ヘルダーランド州にあるフェールヴェゾーム国立公園(Nationaal Park Veluwezoom)

ここの公園のPosbankと呼ばれる場所がヘザーを観るベストポイントとして広く知られています。

Arnhem(アーネム)から電車でRheden(レーデン)まで移動、Rheden駅から徒歩15分ほどでフェールヴェゾーム国立公園のハイキングコース入口にたどり着くことが出来ます。

そこからPosbankまではのんびり歩いて30分ほどかかりますが、ハイキングコースの道中はずっとヘザーが広がっているので、全く苦になりませんでした。

車の場合は、Posbank近くの駐車場まで行き、そこからヘザーが広がるハイキングコースへ入ります。

公園の入場は無料です。

また、同公園のUitkijkpunt Heuvense BergenもPosbankに次ぐヘザースポットとして知られています。

PosbankとUitkijkpunt Heuvense Bergenは近いので、時間と体力が許す限り、ハイキングがてら一度に回ることも可能です。

 

ホーヘ・フェルヴェ国立公園(Hoge Veluwe National Park) 

同じくヘルダーランド州にある、クレラー・ミュラー美術館で有名なホーヘ・フェルヴェ国立公園(Hoge Veluwe National Park)にもヘザーが存在します。

Otterlo(オッテルロー)駅から徒歩15分ほどで公園のメインエントランスに到着。

こちらの国立公園は入場料が必要ですが、自転車を自由にレンタル出来るため、サイクリングをしたい方にはぴったりです。

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大人用の自転車には全てチャイルドシートが備え付けてあります。

嬉しいことに子供用の自転車の貸し出しも!

私は大人用の自転車が大きすぎたため、子供用の自転車に乗りました(笑)。

ちなみに、ここのレンタル自転車のブレーキは全て足ブレーキシステムなので、慣れておらず不安な人はやめておいた方がいいかも……。

但し、自転車道がしっかり整えられており、車を気にせずにサイクリング出来るのでとても安全です。

 

メインエントランスから1,2時間のサイクリングで回れる範囲でヘザーを探しましたが、Posbankと比べるとちょっと寂しかったかな、というのが正直な感想です。

思い切りサイクリング出来るのがとてもよかったので、近隣の町に宿泊する場合は両方訪れると楽しいと思います。

ホーヘ・フェルヴェ公園内より、Otterlose Bosの方がヘザーが綺麗という証言も得たので、Otterlo付近のみでヘザー探しをする場合は、公園には入らずOtterlose Bosあたりを探索するのもいいかもしれません。

 

ホールネブグセ・ハイデ(Hoorneboegse Heide)

アムステルダムからもっと気軽に近場でヘザーを楽しみたい!という場合は、ホールネブグセ・ハイデ(Hoorneboegse Heide)へどうぞ。

上記二つと比べると規模は小さいものの、気軽に行けるのがメリット。

こちらだけ、私はまだ実際に訪れたことがありません。

いつか訪れた際は追記します。

 

 

実際にヘザーを観てきました!

8月下旬の平日、ついにヘザーを訪ねる旅へ出かけました。

拠点をArnhem(アーネム)にし、2泊3日の小旅行です。

 

一日目、アムステルダムからアーネムに移動し、ホテルにチェックイン。

アーネムからクレラー・ミュラー美術館までバスを乗り継いで移動し、まずは美術館を楽しみました。

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クレラー・ミュラー美術館は世界で2番目の規模のゴッホコレクションを誇る、庭園が有名な美術館です。

 

その後、ホーヘ・フェルヴェ国立公園でサイクリングを楽しみました。

入口に置いてあるたくさんの白い自転車は、どれも公園内で自由にレンタルすることが出来ます。

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さっきまで晴れていたので気温は暖かく、雨も降っていなかったものの、雲が多くて生憎の空模様。

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しばらく道なりに自転車を乗り進めていると、目の前に!!ヘザーが広がっているではないですか!!!

規模は小さめでしたが、それでも初めてみる野生のヘザーの美しさに目を奪われた……!

この後もヘザーを求めて自転車を進めましたが、再びヘザーに出会うことはなく、そのまま帰路へ。

 

晩ご飯に立ち寄ったレストラン"The Green Rose"がハッとするほど美味しく、感動しました。

 

二日目。

ヘザーを観るなら朝焼けの時間帯がベスト!というのがあらゆるブログに書いてあったため、早起きして出かけようと思っていたのですが、生憎の雨予報だったので断念。

雨が上がった11時頃、フェールヴェゾーム国立公園に行きました。

アーネムからレーデンまで電車で15分、駅から徒歩で北に15分ほど進むとハイキングコースの入口にたどり着きます。

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ハイキングコースに入っていきなりこの紫の光景!!

またもや生憎の曇りでしたが、そんなことを感じさせないほどの美しい光景に言葉を失いました。

写真じゃ伝わりにくいけど、本当に見渡す限りの地面が紫の絨毯で覆われているんです!

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こんなに感動する景色に出会ったのは、生まれて初めてだったかもしれません。

ハイキングコースは、オランダにしては珍しくしっかり坂がありますが、そこまできつくありません。

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Posbankまで30分ほどのハイキングコース。

その間ずーっとこのような景色の中を進みます。

荒地だからか何もかもが全体的に色が褪せていて彩度が低く、地球じゃない場所のような不思議な感覚を覚えました。

曇りの昼でこんな調子なんだから、晴れた日の早朝は一体どんな景色を観られるのだろう?

期待が膨らみます。

 

余談ですが、ハイキングコースにはフンコロガシがたくさんいました。

フンコロガシって、小さい頃に読んだファーブル昆虫記の中だけの話……という感覚があって、実際に野生の実物を見たとき、それはそれは大いに感動してしまいました。

しかもそのフンコロガシ、ちゃんとフンを転がしてたんです……!

でも、テレビや図鑑で見る大きなサイズのフンじゃなくて、小さな小さなフンで、その上そのフンは途中で壊れちゃって転がすのを諦めていて……妙にリアルでした。

兎にも角にも感動してしまいました、本物だぁぁぁ!って。

しかしまぁなんでこんなところに馬糞がたくさんあるんだ?

この辺りにはハイキングコースで乗馬する高貴な趣味の方々がいるのか?

……という謎は、翌日解かれることになります。

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この日はこの後、オランダで一番人気の動物園と名高いBurgers' Zooへ出かけました。

さっさと回っても4時間ほどかかる大きな動物園。

動物の種類はそんなに多くはないけれど、各エリアの造りが大変凝っていて、非常に見応えがありました。

楽しかったー!

 

三日目。

5:30に起床し、始発の電車に乗って再びレーデンへ。

まだ薄暗い中、昨日予習しておいた同じハイキングコースを進みます。

空が少し明るくなってきたころ、ハイキングコースでギョッとする光景を目の当たりにします。

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野生の馬です。

元々は人間が飼っていた馬が野生化したものが、この辺りに群れで生息しているのだそう。

野生の馬、出会ったことありますか!?!?

馬はとてもかわいいですが、あんな大きな動物、実際急に出会ってしまったらギョッとします。

正直結構怖くて、「馬に襲われたら絶対勝てない……」という考えがずっと頭を巡っていました。

写真には二頭しか写っていませんが、実際はもっとたくさんいました。

うん、やっぱり、現実離れしている光景……ヘザーと馬の相乗効果で、ここは物語の中か何かか?と錯覚する。

これで昨日のフンコロガシが転がしていた馬糞の正体が判明。

 

気持ちを落ち着かせて、静かに馬達の脇を通り抜けました。

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噂に聞いていた通り、朝焼けの時間帯のヘザーはとても美しい。

幻想的な光景は、圧巻の一言に尽きる。

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Posbankのベンチに腰掛けて、しばらく朝焼けを眺めました。

こんな朝早いのに、Pasbank付近にはカメラを抱えた人々がちらほら。

ドローンを飛ばしている人もいました。

ここはオランダ随一のinstagrammer paradiseと聞いてはいましたが、やっぱり噂は正しかった。

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陽の当たり方によってヘザーの色の見え方も変わるので、ずっと見ていたくなる光景でした。

朝だから空気がシンとしていて美味しいし、人も少ないので静か。

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何度も言うけれど、とても地球の景色とは思えない。

それくらい現実離れしていて、幻想的な光景。

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ハイキングコースを後にする前に、最後に撮った写真の一つ。

日がだいぶ昇って、神秘的な光景が広がっていました。

オランダにこんな素敵な景色があったんだな。

 

おわりに

一日目に曇りの中で狭い範囲にあるヘザーを見ただけでも綺麗で驚いたのに、早起きしてハイキングして見たヘザーの景色は一生忘れられない思い出になりました。

日が昇る前は「早起きしたくないし、疲れるから、これが最初で最後だろうな」なんて思ってましたが、実際にこの光景を目にしてしまうと「また来年も来たい!」になっていました。

ヘザーだけでなく、馬もフンコロガシも含めて、全部よかった。

限られた時期しか見ることの出来ないオランダの紫の宝石、ぜひ訪ねてみてください。

 

イチオシのinstagrammableなオランダの美術館↓