先日、ヨークへ日帰り旅行に行ってきました。
古い建物がたくさん残った歴史的な街、York(ヨーク)。
ハリーポッターの世界に迷い込んだような感覚になれる素敵な街でした。
ヨーク基本情報
ヨークはイングランド北部ノース・ヨークシャーにある市。
ロンドンから電車で約2時間半、電車の運賃は往復で£35〜50ほどです(曜日や時間帯、時期によって変わります)。
日帰り旅行にぴったりの場所ですが、お城や鉄道、ヴァイキング関連などのミュージアムがたくさんある街なので、いくつか見学したい場合は宿泊した方が良さそう。
最初にチラリと述べたように、ヨークは非常に歴史の深い街。
ヴァイキング支配下にあったこともあれば、鉄道主要都市だったこともあります。キットカットが生まれた街という一面も……!
街は12〜14世紀の城壁でぐるりと囲まれています。
長く続く城壁
ここからは、ヨークの日帰り旅行で抑えておきたいポイントを4つ紹介します。
Shambles(シャンブルズ)を歩く
街の中央に位置するShamble(シャンブル)という名前の通り。
この雰囲気、どこか既視感がありませんか?
そうです、このシャンブルズ、ハリーポッターのダイアゴン横丁のモデルになった場所です。
1階より2階、2階より3階が飛び出している建物がずらりと並んでおり、ごちゃごちゃしている様子がまたダイアゴン横丁そっくり。
このシャンブルには、かわいくてちょっと風変わりなお店がたくさん!
こちらはThe York Gohst Merchants。名前の通り、ゴーストショップです!
一つ一つ手作りされているオバケの置物を購入することが出来ます。
私は怖いものが究極に苦手なので(笑)中に入ったものの写真は撮りませんでしたが、一緒に行った友人はみんな自分だけのゴーストを購入していました。
手頃な価格でお土産にもぴったりです。
ぜひ、世界で一つだけの特別なゴーストをゲットしてみてください。
続いてはこちら、The potions Cauldron。魔法薬に模したビバレッジを販売するお店。
商品を購入する際は、店員さんが魔法使いのようなパフォーマンスをしてくれるようです。
9と4分の3番地に位置しているのもハリーポッターの世界に肖っています。
入り口の左下にきちんと10番地のドアがあるのもポイント!かわいいアイディアです。見逃さないように!
こちらはThe shop that must not be namedという、名前を言ってはいけないあの人(=He who must not be named)をもじった店名のハリーポッターショップ。
「Park your broom」
箒の駐車場があるのがポイント!
裏口もとってもかわいいのでチェックしてみてください。
この3つの他にもたくさんのかわいくて不思議なお店がたくさんあるので、ゆっくり散策してみてください。
シャンブルズはお土産探しにもぴったりな場所です。
York Minster(ヨーク・ミンスター)を見学する
北ヨーロッパでも最大級の大きさを誇る、ヨーク大聖堂(ヨークミンスター)。
イングランド国教会の総本山はウェストミンスター大聖堂ですが、ヨークミンスターはその次に当たる教座が置かれています。
ヨークミンスターの歴史は7世紀まで遡ります。
なんども破壊、損傷の被害に遭っており、再建築、修復作業を度々繰り返して、19世紀頃に現在のゴシック様式の大聖堂に落ち着きました。
ヨークミンスターの見所は、なんといっても巨大で繊細なステンドグラス。圧倒されます。
独特の柔らかい色合いが特徴で、差し込む光が非常に穏やか。
こちらは教会内のChamber Room。
部屋がぐるりと美しいステンドグラスで囲まれている非常に美しい部屋です。
私がヨーク大聖堂内で一番印象強かったのはこの部屋でした。
非常に大きな教会ですので、全て回るのに1時間ほどかかります。
チケットの価格は2020年現在大人£11.50ですが、年々値上がっています。
事前にウェブサイトでチケットを購入出来ます。
ピーク時間・シーズンは長蛇の列が出来るため、時間に余裕を持って訪れてください。
教会内にはお土産やさんやお手洗いも併設されています。
城壁を歩く
ヨークの中心部は城壁で囲まれており、その城壁は実際に登ってぐるりと歩くことが出来ます(無料)。
城壁は12〜14世紀に作られた、とても古いもの。
城壁から眺めたヨーク・ミンスター
一度城壁に登ると、降りるポイントにたどり着くまで途中で降りることが出来ないので、注意。
城壁の大部分が今でも残っている街はなかなか珍しいです。
ヨークを訪れたら、ぜひ城壁の上をぐるりと歩いて回ってみてください。
ヨーク名物ファット・ラスカルを食べる
ヨークのあるヨークシャーの名物といえば、Fat rascal(ファット・ラスカル)!!
スコーンのようなロックケーキのような、ゴツゴツしたフルーツたっぷりのお菓子です。
ヨークに来たからにはぜひチェックしておきましょう!
こちらがファットラスカルを一躍有名にしたティールーム「Bettys Cafe Tea Room」のファットラスカルです。(一個£2.25)
Fat rascal(ファットラスカル)とは、直訳すると「太っちょいたずらっ子」という意味。
このファットラスカル、元々はTurf cake(ターフケーキ)という名前でした。
ターフとは泥炭(ウイスキーに使われるピート)のことで、19世紀、その日に余った泥炭を使って焼いていたケーキのことをターフケーキと呼んでいたようです。
このターフケーキがどんどんリッチな配合&材料で作られるようになっていき、ファットラスカルと呼ばれるようになります。
このファットラスカルに顔を描いてかわいく進化させたのが、Bettys Cafe Tea Room。
かわいいファットラスカルはあっという間に人気商品になり、現在ではヨークシャー地方の人気名物になりました。
こちらのBettys Cafe Tea Rooms、大変人気のカフェのため、平日でも大行列必須。
そのため私はショップでお菓子を買うだけにしました。
友人から教えてもらったのですが、このお店のショートブレッド、めちゃくちゃ美味しいです。
私がイギリスで食べたショートブレッドの中で一番おいしかったです。
3ヶ月以上日持ちするので、お土産にもぴったり。ぜひ試してみてください!
私は写真手前にある白いケーキFondant Fanciesもお買い上げ。
マジパンに包まれたビクトリアスポンジケーキのようなジャムとクリームがサンドしてあるふわふわしたお菓子で、非常に美味しかったです。
見た目もめちゃくちゃかわいい!
ファットラスカルはもちろん、写真中央にあるGooey Rascal(グーイー・ラスカル)も絶品!と一緒に行った友人が推しておりました。
中にとろーりとろけるチョコレートが入っているんだとか……!
時間に余裕のある場合は、ぜひティールームでアフタヌーンティーを楽しんでみてください。
おまけ
私がランチを食べたパブと、ティータイムに利用した場所がとても素敵だったので、紹介します。
Roman Bath
ローマの公衆浴場跡といえばイングランドのバースがあまりにも有名ですが、実はここヨークにもあるんです。
発見されたのは1929〜30年で、比較的最近。
パブの地下で発見されたため、その後そのパブはRoman Bathと改名します。
こちらがそのRoman Bath。
地下がローマ浴場跡になっており、一階部分がパブです。浴場跡の見学は有料。
こちらでいただいたマッシュ&バンガーはグレービーソースが濃厚でとっても美味しかったです!
Grays Court Hotel and The Bow Room Restaurant
休憩に利用したのはこちらのホテルのイングリッシュガーデン。
バーが併設されており、そちらで飲み物を注文してお庭で飲むことができます。
とっても素敵な空間なのに、穴場だったのでゆっくり過ごすことが出来ました。
おすすめです!
まとめ
一足踏み入れただけで歴史の古さを感じることが出来る街、ヨーク。
天気や季節に左右されず年中いつでも楽しめる街だと感じました。
週末旅行のアイデアの一つとして、ぜひ。
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