ワーホリハンターなう

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イギリスでベッドバグと戦った日々

こんばんは、ロンドンでワーホリ中のNaoです。

現在ワーホリは3カ国目で、各地で色んなトラブルはありましたが、その中でもバンクーバーで被害にあったベッドバグトラウマレベルでした。

詳しくはこちら→3カ国でのワーホリ中に経験したトラブル集

 

その1年半後に旅行で訪れたミュンヘンでベッドバグに再会(?)し、悪夢再び!

……しかし二度あることは三度あるとは言ったもので、ロンドンでもベッドバグ被害に遭ってしまいました。

 

 

まず、ベッドバグとはなんぞや?という話ですが、日本語では別名を南京虫、もしくはトコジラミと言います。

分類上はカメムシの仲間です。

どこにでも住み着きます。家具の隙間、マットレスの中、本の中……

 

成虫は5mm程度の大きさなので、肉眼で確認することができます。(気になる人は自己責任で画像検索してみてください)

卵や幼虫も1〜3mm程度なので肉眼で確認できる大きさではありますが、白っぽく透き通っているため見つけるのが難しいです。

 

奴らは幼虫も成虫も、眠っている人間に近づき(二酸化炭素に反応して寄ってきます)、血を吸って去っていきます。

その刺し跡が死ぬほど痒いし痛いしめちゃくちゃ腫れるしで、控えめに言って最悪です。

 

しかもその跡、なかなか治りません。

痒み・痛みは1週間ほど続きます。

跡自体は最低でも1ヶ月ほど残ります。

 

奴らは暗いところを好むので、昼間や電気が点いている部屋ではあまり活発に動かないと言われています。

また、身体の服から出ている部分を刺すことが多いので、首、手、足が被害に遭いやすいです。

私は昼間でもやられたことあるし、電気つけて眠っても刺されたし、首や手足だけでなく全身被害に遭いましたが……

 

奴らは服やカバン、靴にくっついて移動し、移動した先で繁殖します。

一度発生すると、生命力・繁殖力ともに非常に高いため、駆除が大変困難です。

奴らは1年くらいなら血を吸わなくても生きていけるそう。

 

 

ロンドンのとあるシェアハウスに住み始めて丸4ヶ月が経った頃、ベッドバグとの再会は突然訪れました。

いつものように自室で眠っていたところ、突然上半身全体の痒みで目が覚めました。

びっくりして鏡を見てみると、上半身のあちこちがひどく蚊に刺されたように腫れ上がっています。

あまりにも広範囲でひどかったので、「これは蕁麻疹かも……」と思い、次の日の朝すぐにBootsで抗ヒスタミン剤を購入し服用。

 

しかしいつまで経っても引かない腫れと痒み。

引かないどころか悪化するばかり。

「あれ……これってもしかしてベッドバグ……?」

と3年前のバンクーバーでのあの恐怖の日々が頭をよぎります。

 

「これまで4ヶ月こんなことなかったし、ベッドバグの可能性は低いぞ?」と思っていたのですが、

思い返してみると……そういえば月に1回くらいひどい虫刺されがあった気が……

まさか!

認めたくありませんでした。

 

それから2日後、私は再び上半身を何箇所もひどく刺されます。

 

認めるしかない、これはベッドバグだ。

 

バンクーバーでの教訓を生かし、とにかく実物を捕まえなければと、血眼になってベッド中を探しまくったところ……

 

いました!マットレスの隙間に成虫発見。

 (バンクーバーでは実物を見つけられなかったため、オーナーが本気になって駆除してくれなかった)

 

セロハンテープで捕獲し、オーナーに報告。

今でも忘れられません、オーナーのめちゃくちゃ落胆した表情。

話を聞くと、4,5年前にもベッドバグ被害があった家だということが発覚……

 

それから悪夢の日々が始まりました。

「電気を消すとまた刺されるかも……」という恐怖から、電気を消して床に就くことができなくなるばかりか眠りに就くという行為すら怖くなってしまい、ほとんどノイローゼ状態に……

まぁそんなことおかまいなしに奴らは電気が煌々と点いている部屋で何度も私を襲ってくれましたけどね。

お陰でサンドイッチのパンについているカボチャの種がベッドバグに見えてくるほど頭もおかしくなりました。

 

オーナーはすぐに対応してくれました。

まずはベッドフレームを処分し、新しいベッドをオーダーしてくれました。

ベッドシーツやカバーも新調。

部屋のカーペットも全て剥がして処分。

日本でいう"バルサン"のような、スモークボムタイプの殺虫剤も部屋に散布してくれました。

 

それでも刺され続けるため、最終的にペストコンロトール(害虫駆除業者)を呼んでくれましたが、どういうわけかオーナーはどうしてもマットレスだけは買い直したくないと言い張ります。

いや、でも私、マットレスで実物を発見したんですけど……?

 

交渉したところでオーナーの気が変わることはなく、私もバンクーバーでの過去のトラウマがあるし、どうしても我慢できなかったので、引越するという最終手段に出ました。

ミニマムステイ期間を越えていなかったのでデポジットが全く戻ってこないという条件だったけど、ベッドバグの恐怖から逃げることが私にとっての最重要項目でした。

 

引越準備が一番大変でした。

奴らを次の家に持ち込んでしまうのではないかという恐怖でいっぱいだったので、細心の注意を払ってパッキングをしました。

 

彼らを確実に駆除する唯一の方法はです。

衣類乾燥機アイロンが彼らの駆除に役立ちます。

 

私は全ての持ち物を乾燥機で30分以上高温乾燥、もしくは高温でアイロンがけしました。

スーツケースの内側もアイロンのスチームを当てましたよ!

どうしてもアイロンを当てられないものは、ヘアドライヤーの高温をゆっくり当てました。

 

本や革靴など熱を当てるのが難しいものの場合は、冷凍庫に24時間以上入れておくと良いと聞いたので、ビニール袋にまとめて冷凍庫にイン。

 

ベッドバグを駆除するための薬も出回っていますが、薬は成虫と幼虫には効果がありますが、卵には効きません。まぁよく考えればそうだよな。

熱は成虫幼虫卵全てに効果があります。

 

細心の注意を払って引越をしたので、現在は新しい家でベッドバグ被害のない生活を送ることが出来ています。

しかし、また被害に遭うんじゃないかというストレスで、睡眠障害は未だに若干続いています。

少しでも肌に痒みがあるとベッドバグなんじゃないかと過度に反応してしまいます……

 

 

インターネット上にはベッドバグの刺し跡や習性についての様々な情報が出回っていますが、 正直どれも正解じゃないと思います……

 

まず、刺し跡について。

刺し跡の見た目だけでベッドバグかどうかを判断するのは非常に難しいです。

よく刺し口が1つあるとか2つあるとか、刺された場所が集中する云々って情報がありますが、彼ら、完全にランダムですから!!

 

ベッドバグベテランの私から言わせてもらえば

「お尻に1つだけ虫刺されが〜!」

っていう場合はベッドバグの可能性が非常に低いです。

お尻だけは唯一刺されたことがない部位です。全身お尻ならいいのに。

 

それから、痒みがすぐに収まったり跡が3日くらいで消える虫刺されも、ベッドバグの可能性が非常に低いと言えます。

被害に全く遭わない人もいますし、刺されても症状がほとんど出ない人もいるので、ベッドバグの被害ってこんなんだよ〜と一概に言えたもんじゃないです。

 

ただ、症状が出る場合の共通点は、刺し跡が死ぬほど痒いし痛いしめちゃくちゃ腫れる、そして痒みが1週間くらい続いて跡が1ヶ月ほど残るということ。

刺されてすぐに症状が出ることもありますし、次の日もしくは2日後から現れることもありました。

 

それから、ベッドバグは必ず血を含んだ糞を残す、という情報もよく見かけますが、それが全く見つからない場合もあります

現に私はバンクーバーでもロンドンでも血糞を見つけることが出来ませんでした。

 

一番の判断基準はご本人を捕まえることですね。 

かくれんぼが上手なもんで、これがまたとても大変なのですが。

 

 

さて、先日パリのホステルでベッドバグ被害にあった私。

4度目の被害です。

 

ついに私がベッドバグを連れて歩いてるんじゃないか説が濃厚になってきましたが、そのホステルはベッドバグレポートの出ているホステルだったためどうやら私のせいではなさそう。

下調べが甘かった。これからは宿泊先のベッドバグレポートも確認しよう……

もちろんパリでは旅先でリュックから何から全てコインランドリーの乾燥機に突っ込みましたよ!!

そのホステルを出てからは被害なしです。

 

どれだけベッドバグに愛されているんだろう、私。

もう二度と出会いたくないです。

この世から全滅してくれ。  

 

その後パリでストライキにあいました↓