(最終更新日:2023年10月27日)
私が2年間のロンドン生活で楽しんだことの一つ、「アフタヌーンティー巡り」。
日本にいたときからアフタヌーンティーが大好きで、渡英前からずっと、"発祥の地イギリス"でアフタヌーンティー巡りをするのを楽しみにしていました。
スタートを切るのが少し遅かったのと、後半はコロナのせいで選択肢が狭まれてしまい、思う存分に巡れたとは言えませんが、2年間で13カ所巡れたので悪くなかったのかもしれません。
目星をつけていたところ全部には行けなかったので、"ロンドンのおすすめアフタヌーンティー"みたいな記事は書けないなぁと感じています。
行きたいところに全部行けてないのに、おすすめなんて安易に出来ない!私のポリシーです。
なので、この記事はあくまでも"実績"。
ハズれないアフタヌーンティーの探し方と予約方法も紹介するので、参考になれば幸いです。
- アフタヌーンティーの楽しみ方
- アフタヌーンティーの探し方・予約方法
- The Ritz
- Diamond Jubilee Tea Salon at Fortnum & Mason
- Cafe Portrait at National Portrait Gallery
- sketch Gallery
- Hotel Cafe Royal
- Mirror Room at Rosewood London
- Chesterfield Hotel
- The Rosebery at Mandarin Oriental Hyde Park London
- Cadogan's by Adam Handling
- Ting, Shangri-La Hotel at The Shard
- Claridge's
- The Lanesborough
- The Dorchester Hotel
- 終わりに
- 追記・Four Seasons Ten Trinity Square
アフタヌーンティーの楽しみ方
19世紀にイギリスの貴族の間で始まったと言われるアフタヌーンティー。
もともとはソワレ(夜公演)の観劇中にお腹が減らないよう、劇場に向かう前にボリュームのあるティータイムを過ごして腹ごしらえをするための習慣でした。
紅茶と一緒に、三段のお皿に盛られたサンドイッチ、スコーン、ケーキを楽しむのが基本。
最近では前菜がついてきたり、紅茶と共にシャンパンがサーブされたりと、様々な形でアフタヌーンティーが楽しまれています。
アフタヌーンティーは、三段のお皿の下、真ん中、上の順に食べ進め、スコーンは横半分に割って食べ、更にケーキは味の薄いものから順に食べるのがマナーなどと言われていますが、昨今ではマナーはさほど気にしなくて大丈夫!
かしこまったように見えるホテル等の会場が多いですが、肩肘張らずにカジュアルに楽しんでOKです!
ただ、ドレスコードだけは少しだけ気をつけた方がいいかもしれません。
とはいえ、スマートカジュアルを指定する会場がほとんどですので、ジーパンTシャツスニーカー以下でない限りは、そこまでしっかりとドレスアップする必要はないでしょう。
ロンドンのアフタヌーンティーは、紅茶、サンドイッチ、スコーンのおかわりが出来ることがほとんど!
お値段は張りますが、お腹いっぱい楽しめます。
食べきれなかったものに関しては、持ち帰り用に箱に詰めてくれます。
しかし、時間帯や係の人によっては、紅茶は一度しかお代わりが出来ない、スコーンのお代わりが出来ないなど、結構適当なのがイギリスクオリティ……。笑
私自身も、紅茶飲み放題と聞いて行ったアフタヌーンティーで、一度しかおかわりが出来なかったことが何回かありました。
当日はテーブル担当者におかわりのルールをしっかり確認することをおすすめします。
アフタヌーンティーの探し方・予約方法
ロンドンにはアフタヌーンティーを楽しめる場所が無数にあります。
でも無数にありすぎて、結局どこに行けばいいかわからない!という状況に陥ることが多いはず。
そんなときに、先人たちが残してくれたアフタヌーンティーレポブログが非常に参考になるわけですが、私がとりわけおすすめしたいのがこちらのページ。
Book the Best Places for Afternoon Tea | UK Afternoon Tea Guide
こちらのウェブサイト、毎年アフタヌーンティーアワードを発表しており、このアワードに輝いたアフタヌーンティーを選べば、まず間違いありません。
全く有名じゃないのに、アワードに入っているからと行ってみたところ、すごくよくて穴場を見つけられたことが何回かあります。
逆に、名が通っているホテルのアフタヌーンティーに行って「うーん」という感想を抱いたとき、このページをチェックして、アワードリストに入っていなくて納得したこともありました。
同Webサイトからもアフタヌーンティーの予約が可能です。
たまに割引のオファーもあるため、お得にアフタヌーンティーを楽しめることも!要チェックです。
しかし、すべてのアフタヌーンティー会場がUK Afternoon Tea Guideと提携している訳ではありません。
提携していない会場やオファーがない時の予約に関しては、各会場の公式ウェブサイトから予約することをおすすめします。
万が一変更やキャンセルが発生したときも、公式ウェブサイトから予約していれば会場と直接やり取り出来るので安心です。
アフタヌーンティーは、名前の通り午後にだけ予約を受け付けているところがほとんど。
私はランチ代わりに利用することが多かったです。
コロナ以降は観光客が減り、アフタヌーンティーも随分と予約が取りやすくなりました。
コロナ以前は、人気会場の予約を取るのは非常に困難でした。予約を取るだけでも必死……!
ある意味今、アフタヌーンティー巡りは狙い目のアクティビティなのかもしれません。
さて、ここからは私のアフタヌーンティー実績を紹介します。
レビューはちょっぴり辛口目。よろしくお願いします。
(アフタヌーンティーの価格は2023年7月のものです)
The Ritz
ロンドンが誇る5つ星ホテル、The Ritz(ザ・リッツ)。
一度は泊まってみたい憧れの高級ホテルとして有名です。
1906年5月24日に開業した超老舗。(月日が私の誕生日と一緒!笑)
宿泊は最低でも1泊10万円するとかしないとか……と言われていますが、アフタヌーンティーなら£72で楽しめます。
会場はこんな感じ。しっかりドレスアップしている人で溢れていました。
ヒールが食い込んでしまうほどのふかふかの絨毯、キラキラのシャンデリア……足を一歩踏み入れただけで五つ星ホテルを全身で感じるような空間でした。
コートや荷物はクロークに預けるように言われます。
ピアノ三重奏、弦楽四重奏の生演奏もあり、耳にも贅沢。
私が訪れた大抵の会場のBGMは、ピアノ一台もしくはピアノ+ソロ楽器orシンガーが多かったので、演奏者の多さで言えばリッツが一番贅沢でした。
私が訪れた時は、サンドイッチ、スコーン、紅茶はおかわり自由、ケーキとスコーンは持ち帰り可能でした(サンドイッチは持ち帰り不可)。
時間がしっかり区切られていたので、結構急いで食べないといけませんでした。
スクエア型のお皿がセッティングされた、三段のアフタヌーンティースタンド。
どれも、とびきり美味しいというわけではないというのが本音。
サンドイッチは若干パサついていたし、ケーキはかなり甘め。
スコーンとお茶は美味しかったけれど、ロンドンでは平均的なお味。
しかし、空間のゴージャスさは13箇所の中でピカイチだったと言えます。
周りの方々もしっかりドレスアップしていたので、空間そのものがひたすらラグジュアリーでした。
思い切りドレスアップして、豪華な空間で贅沢な時間を過ごしたい場合はリッツがぴったり!
£72払う価値はあると思いました。
https://www.theritzlondon.com/dine-with-us/afternoon-tea/
Diamond Jubilee Tea Salon at Fortnum & Mason
イギリスが誇る高級デパートFortnum & Mason(フォートナム・アンド・メイソン)のティーサロンDiamond Jubilee(ダイアモンド・ジュビリー)でのアフタヌーンティーは£78。
客席数も多く、時間も決められていてしっかり回転するため、コロナ前でも比較的予約が取りやすい会場でした。
ここのアフタヌーンティーを一言で表すならば、ザ・スタンダード。
アフタヌーンティーの象徴でもある丸いお皿の三段スタンドでサンドイッチ、スコーン、ケーキが提供されるスタンダードなアフタヌーンティーって意外に多くないのですが、フォートナム&メイソンはしっかりスタンダードなアフタヌーンティーを提供しています。
良くも悪くも、お味もザ・スタンダード。笑
全体的にロンドンの平均的なレベルを少し上回るくらい、という感想です。
外れのものはありません。スコーンはとても美味しいと感じました。
オリジナルの紅茶を販売しているデパートでもあるので、紅茶も間違いなく美味しいです。
サンドイッチ、スコーン、お茶はお代わり自由。
きちんと食べ進めている人にはこれに加えてケーキが1ピースついてくることもあるようです。
私はサンドイッチをおかわりしすぎて、スコーンの時点でギブアップしてケーキを全て持ち帰りにしてしまったため、このケーキは提供されませんでした。笑
瓶に入ったジャムとレモンカードも持ち帰り可能なのも嬉しい。
店内の雰囲気はかなりカジュアル目。
トップスが綺麗めであれば、ジーンズ&スニーカーでもいけるんじゃないか?という雰囲気です。
そういった意味で考えると、£62.50ってちょっと高いんじゃないの?とも思いますが……一つ一つがハズれないスタンダードをカジュアル目に楽しみたいという場合にはぴったり。
想像通りのアフタヌーンティーが楽しめるのはポイント高い。
メニューに甘いものを含まないセイボリー・アフタヌーンティーがあるせいか男性客も多かったので、カップルで楽しむのもよさそう。
マイナスポイントを挙げるとするならば、内容は違えどフォートナム&メイソンのアフタヌーンティーは日本でも味わえるという点。笑
レア度でいうとちょっとマイナスかも。
https://afternoontea.co.uk/uk/london/st-james-s/fortnum-mason/
Cafe Portrait at National Portrait Gallery
- 2023年10月現在、アフタヌーンティーは提供を中止しています -
ナショナルポートレートギャラリーの最上階にあるカフェでもアフタヌーンティーを楽しむことが出来ます。
£17.50と安価ながらも本格的なアフタヌーンティーを提供しており、サンドイッチやお菓子のお代わりは出来ませんが、紅茶は一度だけ茶葉を変えられるシステム。
写真だと少しわかりにくいですが、最上階なので景色がとってもいい!
優しいお値段ですが、サンドイッチもスコーンもケーキもなかなか美味しかったです。
このお値段でしっかりとしたアフタヌーンティーと景色を楽しめるのは、コスパ最高と言えるでしょう。
それから、美術館内のカフェということもあり、ドレスコードにも気を使わなくていいのも楽。
美術館の入場料も無料なので、気軽に楽しめます。
"アフタヌーンティーにはあまりお金をかけたくないし、堅苦しいのは嫌だけど、せっかくイギリスに来たんだから体験しておきたい、でも安いからといってハズれるのは嫌だな"という方におすすめします。笑
大英博物館のカフェでも同じような価格帯でカジュアルにアフタヌーンティーを楽しめるのですが、あちらは時間もかなり限られているし景色もさほどよくないので、私はナショナルポートレートギャラリーのカフェに一票。
もちろん、アフタヌーンティーに慣れている方も満足の内容だと言えます。
私はとても好きでした。
https://www.npg.org.uk/visit/eat-and-drink/
sketch Gallery
ロンドンが誇るアーティスティックなレストラン&カフェバー、sketch(スケッチ)。
元々はDiorのアトリエだった建物なのだそう。
sketchには計5つの個性的な飲食スペースがあり、そのうちの一つThe Lecture Room & Libraryはなんと現在ミシュラン最高レベルの三つ星レストラン!!
上の写真は、このレストランを利用する際に案内される階段です。
一度The Lecture Room & Libraryで食事をしましたが、レストラン空間はもちろん、お手洗いも通路もこだわりが詰まっていてそれはそれは素晴らしい空間でした。徹底したアート空間。
その他に、森の中のような緑を基調としたカフェ"The Glade"(上写真)、ポップな色合いがかわいいダイニング"The Parlour"、真っ白なポッドの中にあるバー"The East Bar"があり、ブラッセリー"Gallery"では今回ご紹介するアフタヌーンティーを楽しむことが出来ます。
アフタヌーンティーは£80です。
Gallery内は、ピンクとゴールドを基調としたどこまでもかわいい空間が広がっています。
シャルロットケーキのようなベロアのソファがふかふかで気持ち良い。
BGMはもちろん生演奏。
メニューすらも隅々までこだわりが見えます。
奥に見える店員さんの制服もかわいい。(青地にキラキラドットのドレスでした。)
最初に登場したのは前菜。キャビアとエッグスラット。
ほどよい量で、一気に食欲に火がつきます。
紅茶が鉄器の急須で提供されるのが渋くてとてもいい。
次に登場したのは、三段のお皿に乗ったサンドイッチとケーキ、別のお皿でプチシュー、FOODと書かれたカップに入ったミニマシュマロ。
フード一つ一つが細部までかわいくて、うっとり。そして、美味しい。
しっとりしているサンドイッチは、見た目のみならず、具材にもこだわりを感じました。
ケーキも一つ一つがしっかりおいしかったです。
紅茶もサンドイッチもお菓子もお代わり可能でした。
ここで使用されている食器は全てオリジナル!
購入可能なようで、部屋の外にかわいくディスプレイされていました。
お値段はかわいくありませんでしたが……。笑
ここまでで既に量が多いのに、更にこのあとアツアツのスコーン(パンのようなふかふかタイプ)と、ビクトリアスポンジが提供されました。
しかし、量が多くてギブアップ……持ち帰り用にしてもらいました。(次の日に食べたビクトリアスポンジ、めちゃくちゃ美味しかったです!)
持ち帰り用のペーパーバッグもしっかり可愛くて、どこまでも徹底しています。
隅々まで徹底してプロデュースされたユニークな世界観……どこを切り取ってもかわいいが詰まっていました。
来店から退店までの一連のエクスペリエンス自体がアートだと感じさせてくれる贅沢な時間でした。
渡英前からずっと行きたかったアフタヌーンティーだったので、大満足!
と、ここまでひたすら褒めちぎってきたsketchのアフタヌーンティーですが、一つだけどうしても気に入らなかったポイントがあります。
それは、お茶がバッグ提供という点。
一口すすってすぐに「あれ?お茶がイマイチ?」と感じてポットを開けたところ、お茶パックが入っていました。
うーん!他が良いだけに、残念!
せっかくのアフタヌーンティー、しっかり茶葉を泳がせたお茶をいただきたい!
鉄器の急須にこだわったが故に、ティーバッグになってしまったのでしょうか。
それと、ウェイターさんの接客がクールで業務的でした。
これはウェイターさんにも寄るので運もあるのかもしれませんが、sketchの三つ星レストランを利用したときも同じことを感じたので……(三つ星なのに……)うーん、二回連続だとちょっとなぁ。
忘れちゃいけないのは、お手洗い!
sketchの名物なので、写真撮影をお忘れなく。
sketch Galleryのアフタヌーンティーは、かわいいもの好きな全人類に行って欲しい体験型アフタヌーンティーと言えよう。
Hotel Cafe Royal
観光客にはマイナーだけれど、知る人ぞ知る隠れ家的なアフタヌーンティーならHotel Cafe Royal(ホテルカフェロイヤル)へ。
私はロンドンっ子に教えてもらって知りました。
調べてみると、アワード受賞もしているし、間違いないと確信。
そして間違いありませんでした。
いかがでしょう、この鏡張りのゴージャスな空間。
チーズケーキとシャンパンが有名なカフェCakes & Bubblesが入っているのと同じ5つ星ホテルです。
アクセスしやすいPicadillyエリア。
BGMはピアノの生演奏。うーん!贅沢!
お値段は£70。
最初にセイボリーが三段スタンドで運ばれてきました。
セイボリーだけで三段!贅沢!一番上はキッシュ。
どれもおいしくてお代わりしてしまいました。
次にお菓子の三段スタンドとゼリー。
なめらかでしっとりとしたタイプのスコーン、とても美味しかったです。
お腹いっぱいだったので、ケーキはお持ち帰り。
お家でいただきましたが、こちらも一つ一つ上品な味がしてペロリと食べてしまいました。
接客もとてもよく、気持ちよかったのが強く印象に残っています。
しかし、何より一番感動したのは、お茶の美味しさ。
大きなティーポットで提供され、何度もお代わり出来ました。
Queen Victoria Blendという名前のイングリッシュブレックファーストが最高に美味しく、茶葉を購入しなかったことを今でも悔やんでいます。(茶葉購入可。)
これまで飲んだイングリッシュブレックファーストの中で一番美味しかったかもしれない……。
私が13件中、紅茶・サンドイッチ・スコーン・ケーキ全てのレベルが平均して高いと思ったのは、ここCafe Royalです。
同じ会場でのアフタヌーンティーをリピートしたいと思うことはあまりないのですが、ここはリピートしたい。
穴場なので予約も取りやすかったです。本当はあまり知られて欲しくない!笑
https://afternoontea.co.uk/uk/london/mayfair/hotel-cafe-royal/
Mirror Room at Rosewood London
Holbornにある5つ星ホテルRosewood London(ローズウッド・ロンドン)。
このホテルのダイニング・ラウンジMirror Roomでアフタヌーンティーを楽しむことが出来ます。
客席同士が離れているので、ゆっくりのんびり出来るのが◎。
価格は£75。
ローズウッドのアフタヌーンティーは、Art Afternoon Tea。
アーティストをフィーチャーしたアフタヌーンティーを提供しています。
しかも、そのアーティストのセレクトが、ゴームリー、カンディンスキー、ロダンなど、そうくるか!といったラインナップ。
さすがアートの街ロンドン。洒落ています。
超王道なフィーチャーはしないんだなぁ、いいなぁ、と思ってましたが、私が訪れたときはなんとピカソバージョン……思わず気が抜けてしまったのはここだけの話。笑
フィーチャーしているのはピカソのアートだけでなく、ピカソの出身地であるスペインの料理も!
サンドイッチやお菓子にスペイン料理の要素が散りばめられていました。スペインハムとか、卵料理とか。
お茶、サンドイッチ、スコーンはお代わり可能。
お茶はマリアージュフレールのものを使用しています。
三段のティースタンドではなく、四角い枠の中にお菓子やサンドイッチが提供され、まるでアートを鑑賞しているかのようにプレゼンテーションされています。面白い!
スコーンが私好みのサクサク系でとっても美味しかったです。
接客、プレゼンテーションがとても素晴らしいアフタヌーンティーでした。
私たちのあとに予約が埋まっていなかったからか、かなり長居させてくれました。
しかし、プレゼンテーションにこだわりすぎて、味がどうだったかと聞かれると、あまりパッとしなかったというのが正直な感想。
ただ、色々アフタヌーンティーを回るとすれば、変わり種としてぜひ候補の一つに入れて欲しい。
最後に提供されるケーキが2人で1つだったので、分けるのが難しかったシリーズその1。
https://afternoontea.co.uk/uk/london/covent-garden/mirror-room-at-rosewood-london/
Chesterfield Hotel
お次はChesterfield Hotel(チェスターフィールドホテル)のアフタヌーンティー。
赤が印象的なエントランス。かわいい。
チェスターフィールドのアフタヌーンティーは、イギリスの老舗駄菓子屋さんHARDY'Sをフィーチャーしたレトロでかわいいアフタヌーンティー。
お子様用のアフタヌーンティーもあるので、お子連れOK!
実際にお子様を連れた方が数組いらっしゃいました。
ドレスアップした子供達がとってもかわいかった。
通されたのはサンルームのようなとっても素敵な明るいお部屋。
アフタヌーンティーの会場もアクセントカラーは赤。
価格は一人£65。
ホテルアフタヌーンティーにしては、お安めのお値段です!
こちらは最初にウェルカムドリンクとして出てきた、フライングソーサー(円盤型の駄菓子)のノンアルコールショットドリンク。
ドライアイスでの煙の演出にワクワク。
サンドイッチとお菓子は、スタンダードな三段のティースタンドで提供されます。
サンドイッチがしっとりしていてとてもおいしかった!
紅茶はユニークなフレーバーが揃っていました。
スコーンは珍しくダブルチョコレート味があります!
これが想像以上にジャムとクロテッドクリームと相性ばっちりで驚き!
もう一度食べたいくらい美味しかった。
分けるのが難しかったシリーズその2。
コカコーラスライスや、ドラムスティックマカロン(ドラムスティックは駄菓子のチューイングキャンディー)など、こちらもイギリスの駄菓子をフィーチャーしたケーキたち。
私はイギリスの駄菓子には馴染みがありませんが、イギリス人の大人が訪れたら思わず「懐かしい〜!」と言ってしまうラインナップなのだと思います。
最後にちょっとしたお土産付き!
行ってみてのお楽しみです。
お値段安めだけどしっかり美味しく、オリジナリティーがあってかわいいアフタヌーンティーです。
https://afternoontea.co.uk/uk/london/mayfair/chesterfield-hotel/
The Rosebery at Mandarin Oriental Hyde Park London
ロンドンが誇る5つ星ホテルの一つ、Mandarin Oriental(マンダリン・オリエンタル)。
ゴージャスな内装は、まさに真の5つ星といった感じ。
ホテル内のThe Roseberyというラウンジでアフタヌーンティーをいただけます。
豪華な空間ですが、アフタヌーンティーは£75でよくある価格帯。
静かなゆったりとした空間で、落ち着いて過ごせました。
こちらは最初に提供されたサンドイッチ。しっとりふわふわのロール型。
驚きの美味しさでした!
あまりにもおいしくて、友人と二人で全てお代わりしてしまいました。
このサンドイッチのためだけにもう一度マンダリンに行きたい……それくらい美味しかったです。
お茶はティーポットでの提供ですが、茶葉が取り除かれた状態で提供されます。
そのため、時間がたっても渋くならず、最後の一杯までベストな抽出具合でお茶を楽しむことが出来ます。
アフタヌーンティーアワードのティーサーブ部門ウィナーなので、さすが!!
お茶の種類も多く、選ぶのが楽しかったです。お代わり可能でした。
スコーンはりんご型のかわいいスタンドに乗ってやってきます。
木を模したスタンドに吊るす演出が素敵!
味もバッチリもおいしかったです。
香り高いローズペタルのジャムもついてきて、こだわりを感じました。
これがまた美味しかった。
分けるのが難しかったシリーズその3。
ケーキも非常に凝っていておいしかったのですが、ちょっと甘すぎるかなぁという印象。
正直、お茶がないと食べるのが辛いくらい濃厚な甘さでした。
見た目は繊細でとってもかわいいんですが……。
しかし、ケーキの甘さを差し引いても、私にとってマンダリンオリエンタルは、数少ない"リピートしたいアフタヌーンティー"の一つです。
とにかくサンドイッチが美味しかった……あと紅茶も!!
落ち着いた接客も印象的で素敵でした。
アフタヌーンティーを象徴する三段スタンドが登場しないのと、静かでかしこまった空間という点では、初めてのアフタヌーンティーにはあまり向かないかもしれません。
Cadogan's by Adam Handling
続いてはThe Cadogan's a Belmond Hotelのレストランでいただけるアフタヌーンティー。
こちらもロンドンの5つ星ホテルです。
こちらのレストランは、ロンドンの若手有名シェフAdam Handlingが手がけています。
私が訪れた13カ所で一番フードの種類と量の多さを誇るアフタヌーンティーでした。
まず最初にやってくるのは前菜。チーズドーナツ。
これがうっとりするほどおいしくて、一気に食欲が湧きました。
このドーナツ、彼のフラッグシップレストランFrogでも前菜として登場する品のようです。
続いてやってきたのが現代版三段ティースタンド。木の枝を模していてかわいい。
一口サイズのスナックが4種類、サンドイッチが4種類、ケーキが4種類。
カップ&ソーサーもかわいい。
お茶は、マンダリンオリエンタルと同じく茶葉が取り除かれた状態でサーブされるので、最後までゆっくりといただけます。
上から見るとこんな感じ。
前菜もサンドイッチも、さすがはレストラン仕立てで美味しかったです。
ケーキは見た目も可愛く、こだわりが見えました。味はちょっと甘めだったかな。
ティースタンドと一緒にタルトとキャロットケーキもやってきました。
キャロットケーキの上にはマジパンで作られたニンジンが!かわいい。
これでケーキは合計6種類。
スナックとサンドイッチを食べ終わってケーキに差し掛かったくらいで、ほかほかのスコーンがやってきました。
クロテッドクリームと自家製のジャムでいただくほかほかスコーン、おいしかったです。
なんと、このボリュームで£65です!
紅茶もお代わり出来て、コスパ最高でした。
量も種類も多く全然食べ切れなかったので笑、箱につめて持ち帰り用にしていただきました。
見た目も可愛く、コース料理のように色々な種類のフードを少しずつ楽しめて大満足でした。
プレゼンテーションも面白かった。
さすがはベストコンテンポラリーアフタヌーンティーのアワードウィナー。
お店もゆったり出来る雰囲気で、ランチがてら行くのにオススメです。
お腹をしっかり空かせて挑んで!
https://afternoontea.co.uk/uk/london/kensington-chelsea/cadogans-by-adam-handling/
Ting, Shangri-La Hotel at The Shard
お次に紹介するのも5つ星ホテル。
Shangri-La Hotel(シャングリラホテル)内にあるレストランTINGのアフタヌーンティーです。
ロンドンのシャングリラホテルは、あのThe Shard(ザ・シャード)内にあります。
ロンドンブリッジ近くにある、あのトンがった近代的な高層ビルです。
ご想像の通り、間違いなくロンドンNo.1の景色を楽しめるアフタヌーンティーです。
私が訪れたときは生憎のラブリー・ロンドンスカイ♡()でしたが、ロンドンの景色を見渡しながらのアフタヌーンティーは贅沢で格別でした。本当によかった。
写真はウェルカムティー。
ドライアイスのスモークがテーブルいっぱいに広がる演出にワクワク。
ウェルカムティーのあとにやってきたのは紅茶とサンドイッチ。
紅茶の種類がかなり豊富で、選ぶのが楽しかったです。かなり迷ってしまいました。
サンドイッチは5種類で、お代わり可能。
紅茶もお代わり可能でしたが、時間が2時間でしっかり区切られていたので、あまりお代わりをしている余裕はありませんでした。
サンドイッチのあとにやってきたのは、三段スタンドに乗ったジャム、スコーン、ケーキたち。
ここのスコーンおいしかったなぁ。
ベリー系のジャムだけでなく、マーマレードがついてきたのもよかったです。
このとき初めて食べたスコーンとマーマレードの組み合わせが想像以上にめちゃくちゃ美味しかったので、自分でも試したくなりました。
当時テート・モダンでアンディー・ウォーホル展が催されていたため、アンディー・ウォーホルをフィーチャーしたケーキが提供されました。
どぎつい見た目ですが、内容はきちんとバナナケーキやビクトリアスポンジなど、伝統的なお菓子たち。
アバンギャルドな見た目ながらも、味はクラシックというギャップにやられました。おもしろかった〜!
お値段は£71。
とにかく景色が最高なので、観光でロンドンを訪れたときのアフタヌーンティー会場としても私はおすすめしたい。
なかなかシャードに登る機会なんてないし、貴重な体験が出来ました。
ホテルの中はクラシカルでゴージャスな感じではないけど、新しくてモダンでピカピカ。
お手洗いがとっても綺麗で、しかもウォシュレット付きだったのもポイント高い!!笑
https://afternoontea.co.uk/uk/london/south-bank/ting-at-shangri-la-hotel-at-the-shard-london/
Claridge's
ロンドンの王家の歴史とは切っても切り離せない歴史ある5つ星ホテル、Claridge's(クラリッジズ)。
世界中の皇族が訪れる超老舗ホテルです。エリザベス女王もお気に入りなんだとか。
お値段は£85で、ちょっぴり高め。
想像よりカジュアルな雰囲気なので、あまり緊張しなくて大丈夫。
クラリッジズのアフタヌーンティーは、ティースタンドは登場せず、スクエアのお皿でサーブされます。
ライトグリーンと白のストライプがクラリッジズオリジナルの食器の象徴。
購入も可能です。カップ&ソーサーとティーポットのセットで£1,000以上しますが……。
サンドイッチがどれもおいしく、すべてお代わりしてしまいました。
イギリスにしてはめずらしくケーキが甘さ控えめで、全てぺろりと食べてしまいました!
私が行った中ではケーキの美味しさがトップクラスでした。
スコーンも小さめだったので、綺麗に完食。
サンドイッチをおかわりしても尚ぺろりと食べられる量だったので、全体的に量が少ないアフタヌーンティーなのかもしれません。
私にはぴったりの量でちょうどよかった!
クラリッジズでお茶が飲み放題だったという方も見かけるのですが、私が訪れたときは1度しか茶葉をチェンジ出来ず、ティーポットはウェイターさんが全て管理していました。
お茶を注ぐのも、差し湯をするのも、全てウェイターさんのお仕事。
ティーポットが小さめだったので、アフタヌーンティーで初めて"お茶が圧倒的に足りない"現象が起きてしまいました。
最後口ぱっさぱさだった。笑
全体的に一つ一つが上品でとても美味しいので、おすすめ。
お茶飲み放題の時間帯?ウェイターさん?に当たったら最高のアフタヌーンティーだったかも。
ただ、私はやっぱりアフタヌーンティーは三段スタンドが登場して欲しい(笑)。
https://www.claridges.co.uk/restaurants-bars/afternoon-tea/
The Lanesborough
ナイトブリッジにある新古典様式の5つ星ホテル、The Lanesborough(レインズボロウ)。
館内はベビーピンクとパウダーブルーを貴重としたかわいらしいインテリアです。
これまでに訪れたアフタヌーンティー会場インテリアの中だと、sketchの次にかわいくて好き。
写真をパシャパシャ撮りまくってしまった。
ロンドンで一番高いホテルとも言われているので、宿泊するのは難しいかもしれませんが、アフタヌーンティーであれば£75で楽しめます。
レインズボロウのアフタヌーンティーは、ロンドンの人気パティスリーPeggy Porschen(ペギーポーション)がケーキを担当しています。
これは期間限定の催しだと思っていたのですが、どうやら長期的に行なっているよう。好評だったのかも。
ティーポットは一人一つではなく、茶葉ごとに一つ。
複数人で訪れた場合、茶葉は違うものを注文した方がより楽しめると思います。
スコーンはナプキンに包まれて提供されるので、長時間ほかほか。
スタンドの1段目にスコーンが乗っているのは珍しいです。
私にとってペギーポーションはとても思い入れのあるパティスリー。
渡英する前、ロンドンで一番行きたかったお店がペギーポーションでした。
ロンドンの映えるお菓子って大抵は味が伴っていないことが多いのですが、ペギーポーションはちゃんと美味しい。しかも、とびきりかわいい!!
こちらのお菓子たちもしっかり美味しかったです。私は特にパヴロヴァが好きでした。
ケーキはとっても美味しかったけれど、それ以外のものは正直普通という感想。
特にお茶はあまりパッとしませんでした。お茶パック使ってたし。
ただ、ほんとに会場がかわいい〜!好き。
https://afternoontea.co.uk/uk/london/knightsbridge/the-lanesborough/
The Dorchester Hotel
泣く子も黙る(?)ロンドンの超有名老舗5つ星ホテルThe Dorchester Hotel(ザ・ドーチェスター・ホテル)。
とにかくゴージャス。
この記事で一番最初に紹介したザ・リッツと同じくらいゴージャスなグランドホテルなので、しっかりばっちりおしゃれして挑みたい。
夕方に訪れたので、会場をラウンジバーとして利用しているお客様も多かったです。
BGMはソウルシンガーとピアノ。
これがもう最っ高でした!!
歌めっちゃうまかった〜〜〜お客さんのリクエストにも応えてくれるし、ライブに来ているような感覚でした。贅沢な時間だったなぁ……
演奏者は日替わりらしいですが、遅い時間帯に訪れれば、シンガーライブに当たる可能性が高いかも……!おすすめです。
アフタヌーンティーは£95とお高め。
クラリッジズと同じく、三段のティースタンドは登場せず、スクエアのお皿で提供されます。
サンドイッチはお代わり可能。
お茶は一度だけ茶葉を変えることが出来ましたが、ポットが大きいので一度でも大満足。
サンドイッチのあとに出てきたプチデザートがめちゃくちゃ美味しかったです!
ウェイターさんにその感動を伝えたところ、「みんなそう言うんだよねー笑。メインじゃないしすぐになくなっちゃう一口デザートだから、シェフたちは不服そうだよ!笑」とおっしゃってました。笑
見てください、この見事なスコーンを!!
こんなに背の高いつやつやスコーン、見たことがありません。
とてもきめ細やかで、繊細な味がしました。おいしかったなぁ〜
スコーンをアツアツで提供するために、お持ちするタイミングをお客様に必ず伺っているのだそう。
ケーキは全体的に甘く、食べ切れませんでした。笑
季節のケーキで秋の食材がたくさん使われていたのですが、正直甘すぎて全部同じ味に感じてしまった……。
ドーチェスターのアフタヌーンティーはサービスが最高でした。
丁寧でフレンドリーな接客が、とても気持ちよかったです。
ソファもふかふかで、リラックスしてとっても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ホテル中に飾られているバラはドーチェスターオリジナルの"ドーチェスター・ローズ"なのだそう。
長年かけて開発されたオリジナルの色のバラ。
レセプショニストのドレスもこのバラと同じドーチェスターローズ色をしています。
訪れた際はぜひチェックしてみてくださいね!
https://afternoontea.co.uk/uk/london/mayfair/the-dorchester-hotel/
終わりに
ワーホリハンターによるアフヌンハント、いかがでしたでしょうか。
ちなみに私が行きたかったけど行けなかったアフタヌーンティー会場は、
- Candella Tea Room
- The Savoy
- Four Seasons Ten Trinity Square
- Harrods
- Goring
でした。
これらをいつか回った暁には、「ロンドンのおすすめアフタヌーンティー5選」を書くことにします。
はて、いつになるやら。
追記・Four Seasons Ten Trinity Square
ロンドン再訪時にFour Seasons Ten Trinity Squareのアフタヌーンティーに行ってきました!
五つ星ホテルにしてはお手頃な価格設定で、£65です。
ピアノの生演奏ありで、ゆったり過ごすことが出来ました。
サンドイッチ、スコーン、ケーキの、スタンダードでシンプルなアフタヌーンティーです。(中段でナプキンに包まれているのがスコーンです。)
結局最終的にはこういうシンプルなアフタヌーンティーが一番美味しいと感じる……!
紅茶はお代わり自由でした。
特筆すべきはケーキのおいしさ。
味だけでなく、食感にまで拘りが行き届いていると感じました。
最後までお付き合いありがとうございました。
↓過去の実績↓